軍事の事典
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #111145 / 本
- 発売日: 2009-07
- 版型: 単行本
- 370 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
軍事・戦争に関する基礎的な概念、その根底にある思想を明晰に考えるための一冊。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
片岡 徹也
1958年生まれ。上智大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程満期退学。戦史・用兵思想史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
待望の軍事理論解説書
安全保障や戦争を学ぶ者にとって、クラウゼヴィッツの『戦争論』は必読書である。しかし、その溢れるキーワードを正確に理解することは容易ではなく、途中で投げ出してしまった人も決して少なくないだろう。「戦争の三位一体」「戦争の摩擦」「兵学と兵術」「重心」...
本書のねらいは、戦争を知的に理解するために、軍事に関する基礎概念をそのルーツや変遷を踏まえながら説明することにある。しかし、本書を手にした私が最初に感じたのは、『戦争論』の難解な概念を丁寧に説明し、かつ現代における意義をきちんと述べたもの、という印象であった。つまり、『戦争論』に挫折した人、あるいはこれからチャレンジしようと思っている人にとって、これほど適したテキストは無いということである。
本書は、あちこちの文献に散らばっている戦争に関する知見をきわめて適切にまとめ上げたものである。同時に、軍事思想史研究では高名な著者独特の解釈によって、各々の概念が見事に関連付けられている。本書は事典ではあるが、1ページ目から順番に通読していくほうが、学問体系としての戦争を理解しやすいかもしれない。
最後に、本書は軍事マニアや兵器オタクとは無縁の世界である。まさに「平和を欲するなら戦争を学べ」と帯書きされているとおり、戦争を冷静かつ学術的に理解するための決定的文献といっても過言ではないだろう。
本書の構成は以下のとおりである。戦争に関する事典の多くは、安全保障に関する議論に多くのページが割かれており、戦争の軍事的側面についての解説が不十分である。構成からわかるとおり、本書は戦争に関して曖昧模糊な知識しか持っていない研究者にとって、うってつけである。
第1章 軍事の古典概念
(1)戦争に関する用語・・・戦争、戦役、作戦、会戦、戦闘、制限戦争、総力戦
(2)兵学に関する用語・・・兵学(Science of War)、兵術(Art of War)、用兵
(3)軍事の基礎概念・・・摩擦、重心、戦略要点、作戦目標、勝利の極限点、奇襲、動員、攻勢と防御、兵力
第2章 現代軍事の用語
戦争のパラドックス、戦争と複雑系、軍事革命、ドクトリン、技術的戦略家、クラウゼヴィッツ・ルネサンス
第3章 戦略の基礎概念と用語
戦略、戦術
第4章 指揮と野外勤務
指揮、野外要務、後方兵站、兵棋
第5章 日本の軍事
旧海軍、自衛隊
第6章 列国の軍事
アメリカの軍事、イギリスの軍事、中国の軍事、ロシアの軍事
第7章 用兵思想家
ナポレオン、モルトケ、コーベット、ヴェゲチウス、ジョミニ、シュリーフェン
「Science of war」について理解できる教科書的名著
先進各国が軍事理論・軍事思想を継続的に発展させてきたのと比較して、
我が国の軍事学(Science of war)は久しく低迷している状況が続いてきた
ように考えます。
本著はかかる知的空白を埋め、国際水準の健全(sound)な軍事常識を
理解する上で必読の書であると思います。
また、諸外国の現用軍事ドクトリンを適切に理解するためには、軍事思想に
係る概念整理や歴史的経緯を踏まえていることが重要であり、その観点からも
本著の価値は極めて大であるものと認識します。




