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ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))

ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))
By H・P・ラヴクラフト

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  • Amazon.co.jp ランキング: #10966 / 本
  • 発売日: 1974-12
  • 版型: 文庫
  • 317 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
幻想と怪奇の作家ラヴクラフト。その全集第一巻! 彼の生みだしたクトゥルフ神話が怪しく息づく傑作「インスマウスの影」そして「闇に囁くもの」、デラポーア家の血筋にまつわる恐るべき秘密を描いた「壁のなかの鼠」、彼の知られざる一面を垣間見せるブラック・ユーモアの「死体安置所にて」の全四編を収録、怪奇小説ファン必読の書!

●収録作品
「インスマウスの影」
「闇に囁くもの」
「壁のなかの鼠」
「死体安置所にて」


カスタマーレビュー

ここからスタート!5
巻末に驚くほど詳しく「ラヴクラフト」や、「クトゥルー神話」に対する写真つき解説が載っていて、文庫とは思えぬ豪勢な全集です。まさしく「決定版」です。

彼は「ウィアード・テイルズ」というSF三文小説誌(今の日本でいったら、少年サンデーとかみたいなもの。アメリカではマンガではなく、小説が娯楽の中心。)で、独特の文体を駆使した恐怖物を書きつづけていました。これら短編は一作一作が独立したストーリーですが、同一の世界観を持ち、それを「コズミック・ホラー」と呼びます。

基本的考え方は・・・・
この地球も、宇宙も、実は眠れる邪悪な存在に支配されていて、人間などその宇宙の歴史の中で偶然生まれたものに過ぎない脇役(旧支配者の慰み物として「作られた」という展開もあり)!

彼らが目覚めたとき、人類など痕跡すら残すことなく消え去るであろう。
人類に救いは無い。
そして今も彼らは目覚めようとしている。

という、「人類は神の寵愛を受け産まれた」と、キリスト教的観念を結構まじめに信じていた1930年代のアメリカ人にとっては「衝撃的」なストーリーでした。
(諸行無常の日本人にはこの考え方はさほど衝撃ではありませんが、それでもこの小説群は素晴らしい!)

このコアな世界観はSF、ファンタジーのファンにウケ、「シェア・ワールド小説」として、世界中の作家が作品に取り入れています。
また、R.E.ハワード、ロバート・ブロックなど、現代のSFやホラー、ファンタジーのジャンルで歴史的な作家の多くが、ラヴクラフトの直弟子です。

SF、ファンタジーファンは、まずこのラヴクラフト全集を絶対に読んでおかないといけません。

もちろん、この一巻を買ったら次も絶対読みたくなる事請け合い。試しに一度読んでみてください。何故、世界中の人が愛読しているのか、すぐに分かる面白さです。

想像力豊かな人にはお勧め4
 恐怖小説モノで、ラヴクラフトの右に出る人はいない!と確信しているが、いかんせん、少々翻訳がわかりにくい。もちろん、ラヴクラフトの文章そのものが修飾語が多く、わかりにくいということもあるが、それにしても、やはり何とかならないものか、という素人の希望はある。(この問題は、全集の7巻目ではだいぶ解消されているように思うのは、私の気のせいか。)
 ラヴクラフトの描く物語は、俗っぽく言えば「忍び寄る恐怖」系だ。恐怖や怪奇の正体が前面に出てくるのではなく、むしろ読者にその恐怖の正体を想像させるようなところがある。彼自身、病気がちで想像の世界に浸っていた人であるから、人の想像(妄想)こそが最大の恐怖であると分かっていたのかもしれない(しかも、その妄想は個々人によって異なる)。同時に、彼は独自の世界観を持っている(クトゥルー神話)。それゆえ、彼の作品は、想像力豊かな人にこそ「面白い!」と言える小説であることは疑いない。

翻訳をやりなおして欲しい3
文の前半と後半の意味が繋がっていないことが多いです。
前半に否定語がおいてあるにも関わらず、後半に肯定文がきたり、その逆の組み合わせが目立ちます。

これだけの良いプロットを、こんなにも読みにくくしている事に怒りさえ覚えます。
文の整合性の異常性は、修飾語の多少とは関係ないと思います。
7巻頃にはこのような状態は修正されているとの事ですので、出来れば1巻から翻訳をやり直し、新版として出していただきたいです。

翻訳さえ問題なければ5つ星です。