アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #1643 / 本
- 発売日: 2006-12-21
- 版型: 文庫
- 384 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!注目の気鋭が放つ清冽な傑作。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
伊坂 幸太郎
1971年千葉県生まれ。2000年、『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビューする。『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、短編「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
構成は良いけれど・・・
友人に勧められ、初めて読んだ伊坂幸太郎作品。
この作品は、「2年前」と「現在」の2つの時間軸によって描かれています。
そのうち過去が現在に追いついて、時間軸が交わり、一本に統一されるのかと思いきや、ずっと「2年前」と「現在」の時間軸は平行したまま物語は進んでいきます。
最後まで読まないと、過去と現在の繋がりが見えてこないので、先が気になり、一気に読んでしまいました。
「2年前」の物語の登場人物と、「現在」の物語の登場人物は、共通している人もいれば、いなくなってしまった人も・・・。
その、過去と現在の繋がり=「2年前」の物語の登場人物が「現在」の物語でどう存在しているか、ということが、この作品のミステリーの核となっている部分であり、オチというわけです。
過去と現在がどう繋がっているのか察知させない、先の見えない謎めいた描き方は、物語の構成に面白さを感じさせてくれました。
ただ、私はこの作品を読みながら、ずっと違和感を感じていました。
というのは、ミステリー要素や構成力は別として、登場人物に全く感情移入ができず、そういった意味で作品を楽しむことができなかったからです。
「2年前」と「現在」に登場する人物の、そのほとんどが、あまりキャラが確立されてはおらず、ただ台詞が並べられているだけのような、上っ面しか見えないようなもどかしさがありました。
唯一特徴的なキャラである「麗子さん」も、彼女の言動に逐一、無表情だとか、無感情だとかという一言が添えられていて、彼女の描き方がわざとらしすぎて、上滑りな印象を受けました。
どのキャラクターにも現実味が感じられず、感情移入できないために、引き込まれるような面白さが足りなかったように思います。
とはいえ、構成自体は十分楽しめると思いますので、ミステリー好きの方には良い作品かもしれません。
息苦しい展開のまま終わってしまった
冒頭からエイズとペット殺しの印象が強く、特にペット殺しの部分ではとにかく息苦しく感じてしまう。ペットを面白おかしく刻んで殺す3人にいつ「わたし」である琴美が犯されていたぶられながら殺されてしまうんだろうと、物語が進むごとに気になって仕方なくなる。感情移入させられてるが故のことなのでやっぱり作者は上手いんだか、私自身が単純なのか・・・ただあまりにアッサリとした事件の幕切れに、ただ引っ張られただけ、という印象は否めない。
河崎という男の発した最初の一言で普通の感覚ならエイズだと気づくと思うのだが、登場人物と読者である私との感覚の差が出すぎてしまって少々冷めてしまう。ただこの本の中で唯一私自身が魅力的だと感じた人物はこの河崎という男。逆に言うと登場人物の多さの割りに人物描写に魅力が乏しかったのが残念。
物語そのものというよりは、構成オチありきの作品のように感じました。「重力ピエロ」は構成はハッキリと最初から判りきっているのに物語や登場人物そのものに強烈な力がありましたが、本作は全く逆でそのギャップに驚きました。
んー
面白い着想の本だし、過去の登場人物と絡ませてくる、話の構成とかはよく出来ていると思います。
でも、このお話はちょっと退屈で、段々重苦しくなって読後感も余りよくなかったです。
同じく不思議系の登場人物な「重力ピエロ」は好きなんですけど。
伊坂さんの本をこれから読もうと思われる方は、まず「チルドレン」「死神の精度」の方を
お勧めします。この本で挫折したとしたら、勿体無いですから!





