山伏地蔵坊の放浪 (創元推理文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #360208 / 本
- 発売日: 2002-07
- 版型: 文庫
- 365 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
土曜の夜、常連相手に地蔵坊の体験談が始まる。この先生現役の山伏らしいが、各地で事件に遭遇しては解決して廻る漂泊の名探偵という趣。常連諸氏は〈黒後家蜘蛛の会〉よろしく真相を当てようと談論風発。
●収録作品
「ローカル線とシンデレラ」
「仮装パーティーの館」
「崖の教祖」
「毒の晩餐会」
「死ぬ時はひとり」
「割れたガラス窓」
「天馬博士の昇天」
内容(「BOOK」データベースより)
地蔵坊先生お気に入りのカクテル『さすらい人の夢』の二杯目が空く頃、物語は始まる。土曜の定例会で山伏の先生が聞かせてくれる体験談ときたら、ローカル線の犯人消失、崖に住む新興宗教家の死、トリュフに端を発する真夏日の事件、雪と共に降って湧いた博士邸の怪など、揃いも揃って殺人譚。ことごとく真相を看破したという地蔵坊が、名探偵行脚さながらの見聞を語る七話を収録。
内容(「MARC」データベースより)
鈴懸に結袈裟を掛け、笈を背負い、金剛杖と数珠を持ち、腰には法螺貝…と正装に身を固め、スナックに現れる山伏が語る怪事件・難事件。ユニークな連作短編集。
カスタマーレビュー
ウソかまことか、山伏の物語り
毎週土曜日、バー「えいぷりる」に集まった面々は、その飲み代を「木戸銭と思って」肩代わりするかわりに、謎めいた山伏・地蔵坊の体験し解決した様々な事件を聞かせてもらう。それらが全て本当のことなのかは、あえて問わないのが暗黙の了解・・・地蔵坊のお決まりのカクテルは「さすらい人の夢(ボヘミアン・ドリーム)」。
鉄道トリック、衆人環視の中での毒殺、足跡のない殺人者・・・犯人当てももちろんですが、地蔵坊の語り口が、時々胡散臭かったり前置きが長かったり脱線したりと、とても人間臭いのも面白い。犯人がわかってしまっても、「物語り」とという言葉自体がとても好きだ、と語っている(『有栖の乱読』)有栖川有栖らしく、その趣向そのものがいい。また、「えいぷりる」に集まる面々!も、語り手のレンタルビデオショップ店長をはじめ、語り口を損なわない程度に個性的。次の話が楽しみになる。
地蔵坊のモデルは東京創元社の戸川氏(かつて山伏だった!)だそうで、物語の初めに、山伏についての写真入りの詳細な解説がある。山伏通にもなれてしまう一冊。
解説に価値あり
適当本として読んだけど、結構気骨のある短編集だった。
いや、一話一話は、旅情・限られた容疑者・単純な謎・意外な謎解き、と質のいい2時間ドラマの原作のようなものなのだが、語り部(=探偵役)が山伏だ。山伏について考えたことなど、今までの人生合計しても10秒くらいしかなかったと思うのだが、この本を読んでいる間はじっくりと考えさせていただきました。
荒行の修行僧って程度の理解ですが(-_-)
ドラゴンボールの悟空のようなものかと。
で、最終話に、それまでも眉唾気味に山伏の話を聞いていた面々が、話の真偽を疑う言葉を吐いた途端に、山伏は二度と目の前に現れなくなりましたとさ。ちゃんちゃん。である。疑うとつまんないぞと言う訓話だったのだ!
この締めはいいねぇ。余韻の残り方がアラビアンナイトだ。
しかしこりゃ、安楽椅子探偵でもないし、語り部が勝手に事件を話して勝手に解決するってのは、隅の老人? でも聞き手が数人いてそれぞれの推理を語ってみせるってのは、ミスマープルと13の謎のようだし。
と思っていたら、解説が延々と展開されていた。しかも、その解説書いたのは、元山伏(!)の創元推理編集長だと言う。その人物の存在そのものがすごいやん。
その元山伏編集長の解説がまた読み応えがあって、安楽椅子探偵の系譜として保存版のような気がする。この解説の保存だけでも価値アリ、と見た。
山伏の変わった冒険物語
毎週土曜日、バー「えいぷりる」に集まった面々は、その飲み代を「木戸銭と思って」肩代わりするかわりに、謎めいた山伏・地蔵坊の体験し解決した様々な事件を聞かせてもらう。それらが全て本当のことなのかは、あえて問わないのが暗黙の了解・・・地蔵坊のお決まりのカクテルは「さすらい人の夢(ボヘミアン・ドリーム)」。
鉄道トリック、衆人環視の中での毒殺、足跡のない殺人者・・・犯人当てももちろんですが、地蔵坊の語り口が、時々胡散臭かったり前置きが長かったり脱線したりと、とても人間臭いのも面白い。犯人がわかってしまっても、「物語り」とという言葉自体がとても好きだ、と語っている(『有栖の乱読』)有栖川有栖らしく、その趣向そのものがいい。
地蔵坊のモデルは東京創元社の戸!川氏(かつて山伏だった!)だそうで、物語の初めに、山伏についての写真入りの詳細な解説がある。山伏通にもなれてしまう一冊。





