心とろかすような―マサの事件簿 (創元推理文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #91485 / 本
- 発売日: 2001-04
- 版型: 文庫
- 349 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
著者のデビュー長編『パーフェクト・ブルー』で登場したジャーマン・シェパードの老犬マサと蓮見探偵事務所の面々、それに好青年、諸岡進也……お馴染みの人たちが遭遇する五つの事件。本書はそこに登場する様々な人間たちの実像に真っ向から立ち向かおうとする彼らの活躍が、マサの目を通して語られる、ほろ苦くも心優しい宮部ワールド。
内容(「BOOK」データベースより)
あの諸岡進也が、こともあろうに俺の糸ちゃんと朝帰りをやらかしたのだ!いつまでたっても帰らない二人が、あろうことかげっそりした表情で、怪しげなホテルから出てきたのである!!―お馴染み用心犬マサの目を通して描く五つの事件。さりげなくも心温まるやりとりの中に人生のほろ苦さを滲ませ、読む者をたちどころに宮部ワールドへと誘っていく名人芸を、とくとご堪能あれ。
内容(「MARC」データベースより)
著者のデビュー長編「パーフェクト・ブルー」で登場した元警察犬マサと、蓮見探偵事務所の面々が遭遇する5つの事件を、マサの目を通して描く。さりげなく心温まるやりとりの中に人生のほろ苦さを滲ませる宮部ワールド。
カスタマーレビュー
すっかりマサに魅了されて。
本書は犬のマサを主人公とした6編の短編からなっているが、特に私がお薦めしたいのは、「マサ、留守番をする」である。
ミステリーという点から判断するならば、ともすると他の作品の方が優れているのかもしれないが、本編「マサ、留守番をする」は動物好きを自負する方には是非とも読んで頂きたい作品である。特に「自称動物好き」さんには考えさせられる内容になっているのではないだろうか。いろいろな境遇の動物たちが登場しており、ただ可愛い犬が活躍するだけの話に終始していない点に宮部氏の動物に対する真摯な姿勢がうかがえる。それでも、やはり、本編はフィクションであるのだから、どうにかして「彼」を助けてやることは出来なかったものか、と思ってしまう(話の本筋からちょっと外れるが。)。甘い考えだと笑われても「自称動物好き」の私としては何ともやるせない。
それにしても、マサにはいつまでも元気で活躍してもらいたい!次回作が待ち遠しい。
構成がいい
短編集としての構成がいい。編集者の功績でしょう。巻末の解説も編集者が書いていて気持ちがよく出ていた。 犬のマサの魅力たっぷりの本です。「ハーフェクトブルー」は語りこそ犬だったが、物語の中心人物は色々と移り変わっていた。今回は徹頭徹尾マサに視点を移して語らせている。
ただ推理小説の質としてはイマイチかなと思う。どの短編も途中で犯人が分かってしまうのだ。ただし、動機・手段はわからず、それこそがこの小説の魅力ではあるのだが。あっそうだ!最後の「マサの弁明」だけは結論が見えなかった。たった十数ページの短編にとっておきのあんな仕掛けを使ってしまって、宮部みゆきさん、もったいないとは思わないのかしら。
宮部みゆきの原型
『パーフェクトブルー』をすっかり忘れているので、元警察犬マサと蓮見探偵事務所もさっぱり忘れていた。
なので単なる犬の一人称の短編集だったのだが、宮部みゆきには珍しくたどたどしい話の運びのような印象だ。10年ほど昔の作品が中心なので、やはり修練が足りない作品集と言うことか。もちろん、それでも十分読み応えはありますが。
ただ『マサ、留守番する』は書き下ろしと言うだけあって、ストーリーテリングの上手さは群を抜いている。テーマも少年犯罪・動物虐待・動物惨殺・家庭不和と今現実あるものだ。それもかなり胸が苦しくなるような現実で、示唆に富んでいる。宮部みゆきの作品はいつだって、説教臭くない程度に教えを含んでいる。この人の作品を読んだらグレないだろうって思うくらい、教育指定図書の匂いがするんだ。
だが、この短編集の中、最新作の書き下ろし作品で初めてそれを感じた。やはり作風ってのは作られて行くものなのね。





