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亜愛一郎の転倒 (創元推理文庫)

亜愛一郎の転倒 (創元推理文庫)
By 泡坂 妻夫

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  • 発売日: 1997-06
  • 版型: 文庫
  • 341 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
完璧な写実性で注目された画家の絵の中に見出される数々の不思議――手の指が六本ある少女、針の間違っている時計、開けられないドアなどは何を意味するのか? さらに一夜にして忽然と消失した合掌造りの家、タクシーの後部座席に突然出現した死体……等々、ちょっとした不合理から思いもかけぬ結論を導き出す亜愛一郎。快調の第二弾。


カスタマーレビュー

ショウキョウホウセンカの種子5
 心理トリックをつかった短編が8つ収められた、素敵な推理小説の本です。
 短い話のなかに、ちゃんと伏線がちりばめられていて、筋道立った解決に
「うーん、さすがだ」
と何回もつぶやいていました。
 無理がないきれいなトリックを披露してくれるお話ばかりでとっても面白いです。

 どれも面白かったのですがとくに、
「砂蛾家の消失」

のホウセンカの種子の伏線に
「やられた!」
と思いました。

第二弾です!5
気弱なカメラマンだが事件が起こればたちまちにして解決してしまう、謎の青年・亜愛一郎(ア・アイイチロウ)。虫だの珍しい雲だのばかり撮っている地味地味カメラマンだが、カメラマンのくせにファッションは常にパリッとした一流品で恐ろしく美形。そして格闘になれば何故かバカ強く、一体どこの誰なのかもわからない。

魅力的なキャラクターだが残念なことに「狼狽」、この「転倒」そして最終作「逃亡」の三部作で終了。
「逃亡」最後では愛一郎は実は○○の××だったことが明かされ、遂には△△に・・・(書けないのが残念です!)。う~ん、こんな終わり方をするシリーズは多分世界でも唯一でしょう。
マジックにも詳しい作者の見事なトリックに脱帽。

転ぶ亜愛一郎。5
一夜にして忽然と消えてしまった家…、手鞠歌の通りに、撃たれ、煮られ、焼かれていた死体…、探偵役である亜愛一郎はもちろんですが、事件の謎の方もとても魅力的な作品です。 さらにシリーズを通して文章のいたる所で思わずニヤリとしてしまう作者の泡坂妻夫氏の遊び心もこのシリーズの楽しいところです。巧みな言葉遊びや、再読してみて初めて気付くような些細な法則?めいたもの、あれ?と思わず前の作品を読み返したくなる登場人物(笑)などが各作品にさり気なく紛れていて、これを見つけるのもこのシリーズの一つの愉しみだったりします。もう20年以上も前の作品なのですが、初めて読んだ時、そんなに昔の作品であった事に驚かされました。

個人的には「転倒」が一番好きなのでレビューに書きましたが、三部作どれも良作、名作揃いのシリーズです。「逃亡」に収録されている「歯痛の思い出」なんかも面白いですよ!