双頭の悪魔 (黄金の13)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #225712 / 本
- 発売日: 1992-02
- 版型: 単行本
- 412 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
四国山中に孤立する芸術家の村へ行ったまま戻らないマリア。英都大学推理研の一行は大雨のなか村への潜入を図るが、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。川の両側に分断された江神・マリアと、望月・織田・アリス――双方が殺人事件に巻き込まれ、各各の真相究明が始まる。読者への挑戦が三度添えられた、犯人当ての限界に挑む大作。
内容(「BOOK」データベースより)
クイーンばりのロジックで密閉状況における推理問題に挑戦しつづける江神二郎。彼を主人公にしたこのシリーズも、本書で三作目。クイーンでいえば、著者がこの敬愛する先人の作品の中でイチオシの『オランダ靴の謎』に相当します。第3回鮎川哲也賞受賞作。
カスタマーレビュー
長かったけれど面白かった。
学生有栖川&江神先輩シリーズ第3作。単独でも読めないことはないが、キャラクターの説明、特に有馬麻里亜の「家出」の理由などは前作を読んでいないとわかりづらいので、なるべく『月光ゲーム』『孤島パズル』の2作を読んでからの方がいいように思う。
外部の人間を拒む芸術家の村・木更村に迷い込んだ麻里亜を連れ戻して欲しいと彼女の父親に頼まれ、四国のド山奥にやってきたアリス一行だが、折しも大雨で橋が流され、マリアと江神、アリスらは木更村と麓の村、川の両側に分断されてしまう。しかもその両方で殺人事件が起き、互いに全く連絡の取れない中で、江神は一人、そして江神のいないアリスらはそれぞれ真相を探り始める。
アリスとはビミョウな関係のマリア、そのマリアを気遣うアリスのやきもき感が切なく、また、女嫌いの江神先輩も前作の心の傷を残すマリアには兄のように接するのも彼の意外なやさしさが見えてこちらもせつない。
大掛かりな舞台設定で話も長いが、トリックそのものは前作よりもわかりやすかったと思う。しかし、どうも犯人は動機よりも先にトリックが浮かんだのではないか、と思えるほど、動機自体はいささか弱いような気もする。
なお、このアリス&江神シリーズは現在3作で中断しているが、作者あとがきによればあと2作が既に(ずっと)用意されており、5部作になるらしい。もう一つのシリーズ、作家アリス&火村も好きだが、火村に比べれば家族構成や生い立ちもわかっている江神のシリーズがどんな結末を迎えるのか、やはり早く知りたい。
江神二郎の理非曲直が悪魔に照らす愛
学生シリーズの3作目です。この大作だけでも十二分に楽しめる内容ですが、より楽しむ為に『月光ゲーム』・『孤島パズル』を読んでから
手を伸ばされる事を強くお薦めします。
四国山中の芸術家が集う風変わりな村に迷い込んだマリア。そんな彼女を追う江神部長やアリス達が活躍します。横溝ばりの雰囲気作りも
いいですし、不測の事態で二手に分断されてしまう過程をスリリングに描き飽かさず、双方で巻き起こる不可解な殺人事件でみせる謎解き
もしっかりしていて読み応えあり。なにせ3回も読者への挑戦状が挟まれる異色中の異色な密度。そして、その意味を納得するにいたる
手練手管の総本山ともいう黒幕と対峙したとき江神部長は(!?)。
この一冊、純粋な気持ちで読んでいると有栖川の凄さがよくわかります。綾辻は存在自体が一個の達成であった事は間違いないが、純粋に
本格の手法を駆使した功績なら前者に軍配が上がる。この鮎川先生が大好きな作者はあくまで頑固だ石のように頑固。人によっては鈍重かつ
チマチマして徒然と感じる方もあろうと思うが、ソコが...その論理の積み重ねこそ魅了されてやまない。。
江神さん
学生アリス、江神氏シリーズ三作目。
これで終わりじゃないって聞いて安心しました、先生。お待ちしてます、ねばり強く。
今回は少々趣向が変わっているやもしれません。
アリス・マリアの両視点から描かれてゆく、二つの殺人事件。
交錯してゆく謎、二つの村を覆う謎、そして何より「人間」の謎。
こんな村本当にあったらすごい。でも、あってほしいなんて思っちゃいました。
「ここからいつか出て行く、でも今はもう少し...」
マリアの心理描写も素晴らしい。
私はよくわかる。今の私と一緒だ。
このままじゃいけない、こんなぬるま湯につかってていいわけない。でももうこれ以上歩けない、歩きたくない。進むのが怖い、こんなに辛いんだからもう少し...でも、先に進まなきゃ。
吾輩がおりました(苦笑)。
私はシドが好きだ。私に近いと思う是。
そしてやはり江神氏。かっこよすぎだってば。
貴方の過去は痛々しい。私も貴方がいてくれることにありがとう、と言います。
やはりマリアが江神氏に憧れているのでしょうね...何かしてあげたい、と思う。アリスとは一緒にふざけあえる。
アリスは少しだけ、マリアを思い始める...いや、気づき始める。
やはりこのシリーズは青春小説でもあるようで。
全作「孤島パズル」を読んでいると、尚深みがまします。
そしてあげるべくはモチさん信長さんリターン★祝♪
O・ヘンリー、大いに笑わせて頂きました。




