デザインの生態学―新しいデザインの教科書
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #58344 / 本
- 発売日: 2004-04
- 版型: 単行本(ソフトカバー)
- 288 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
「かたち」のデザインから「リアリティ」のデザインへ。新しい「デザイン」の教科書誕生。デザインの未来をひらく、アフォーダンスのデザイン的展開/生態学的アプローチ。
内容(「MARC」データベースより)
人間の衣食住のサイクルにおけるデザインの位置付けを、豊富な図版と実践例を用い、デザインの生態学実践のプロセスを分かりやすく解説。付録にブックガイド、名言集、年表、デザイン相関図を収録。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
後藤 武
建築家/中部大学助教授/慶応義塾大学、横浜国立大学非常勤講師。一級建築士事務所UA共同主宰。1965年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科表象文化論専攻修士課程修了。同大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。隈研吾建築都市設計事務所などを経て、現職
佐々木 正人
東京大学大学院情報学環/教育学研究科教授。1952年生まれ。筑波大学大学院心身障害学専攻修了
深沢 直人
プロダクトデザイナー/Naoto Fukasawa Design代表。1956年生まれ。多摩美術大学立体デザイン科卒業。IDEO東京オフィス(代表)などを経て、2003年、Naoto Fukasawa Designを設立。同年、(株)タカラ、(株)ダイヤモンド社と新ブランド「±0」を立ち上げる。デザイン・ワークショップ「without thought」の開催やKDDI/auの携帯電話「INFOBAR」のデザインなどで知られる。2002年度毎日デザイン賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
サブタイトルには疑問があるが..
アフォーダンスという理論と、それの広がり、受け入れ方という点では、三人の著者がそれぞれのフィールドから論を展開していて、大いに参考になった。デザインに携わる者、教える者は読んでおいて損はないだろう。しかし私はサブタイトルの「教科書」という文字に惹かれて読んだのだが、これには大いに疑問が残る。内容は、著者たちの見解の、ある程度の一致に終わっていて、「教科書」と呼べるものではない(少なくとも、講義で「教科書」としては使えない)。ただしこのことは本書の良さを損なうものではなく、自ら行ったり教えたりするデザインに対する認識を、あらためて考えるよい契機となる著作であろう。
目からウロコが落ちるデザインの本
いわゆる「デザイン論」をあつかう本はあまたある。
例えば、これからのデザインはどうあるべきか、デザインにいまなにがもとめられているのか、デザインはいつでも社会をうつす鏡だった…というような、「デザイン」の周辺をうろうろしてけっして核心にふれないような本である。
しかし、この『デザインの生態学』は「デザイン」そのものを実践者の立場から、正面切って率直に論じている画期的な本で、これから決定的に重要な本になっていくと思う。
デザインとはそもそも何か、どのような発想と判断とプロセスを経てデザインが成り立っていくのか、過去から現在までの良質で豊富な実践例をあげられながら、しかもアフォーダンスの視点も組み込みつつ、デザイナー/建築家の実制作に役立つ「デザインの生態学」という大きな試みが、深澤直人と後藤武と佐々木正人のリアルな語りをとおし提示されている。
しかも付録や用語解説集が充実していて、これらを読むだけでも現代デザインのことがよくわかる。とくに巻末名言集はめちゃくちゃおもしろい。デザイナーや建築家、美術家が何を考えて物づくりをしてきたのかがわかる。
一気に読めるが、読み返してもまた楽しい。
深沢直人の本として星を5つ。
アフォーダンスについては、いまだによくわからない。
魅力を感じて追っかけているが、ちかごろの佐々木正人氏の発言(アートや実践への接近)は、どんどん話をややこしくしている気すらする。
その一方で、「おお!」「なるほど!」「うんうん!」という感じで胸に飛び込んできたのは、深沢直人さんの言葉。
(深沢さんは、auのインフォバーや無印良品の換気扇型CDプレイヤーや、さらにはデザインブランドの「プラスマイナスゼロ」で有名)。
深沢さんの言葉を抜き出してみると、
・自分も他人もすべて入った入れ子状態のものを「環境」と定義
・(「はまる」とは)暗黙のあいだにセットされたものの合意の瞬間。デザインというのは「はまる」ことを探すこと。
・すでに存在しているという感覚を大事にしている。自分が生み出すのではなく、すでにあるものの中から探してくる
・First WowとLater Wow。最初に見て「ワォ!」と喜ぶ「First Wow」は、実はたいしたことはない。一瞬遅れて「あー!」と思う(これが「Later Wow」)。この時間のずれがいいなと思う。
などなど。どれも魅力的。
深沢さんがあげる実例もおもしろい。街での観察がとくに。
鉄柵の上におかれた牛乳パックや、冷蔵ケースに並んだオレンジーナや、バス停脇の緩やかにへこんだガードレールなど。
ところでこれを見て思い出すのは、建築家・塚本由晴による「メイド・イン・トーキョー」という試み。
というわけで、建築家代表としては塚本さんにぜひ参加してほしかった。





