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表象と倒錯―エティエンヌ=ジュール・マレー

表象と倒錯―エティエンヌ=ジュール・マレー
By 松浦 寿輝

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  • 発売日: 2001-03
  • 版型: 単行本
  • 314 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
“表象”から“イメージ”へ。医学・生物学の大家として栄光に輝いたE=J・マレー―西欧近代の“知”の完璧な体現者でありながら近代の閾を越えそこねた生理学者=写真家の実像に迫り、“表象”と“イメージ”の運命を華麗なエクリチュールで透視する渾身の力作。

内容(「MARC」データベースより)
医学・生物学の大家として栄光に輝いたE=J・マレー。西欧近代の「知」の完璧な体現者でありながら近代の閾を越えそこねた生理学者=写真家の実像に迫り、「表象」と「イメージ」の運命を華麗なエクリチュールで透視する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
松浦 寿輝
1954年東京生まれ。1976年東京大学教養学部教養学科フランス科卒業。1980年同大学大学院仏語仏文学専攻修士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(表象文化論、フランス文学)。詩人。小説家。映画批評家。著書として、『口唇論―記号と官能のトポス』(青土社、1985、新装版1997)、『映画n-1』(筑摩書房、1987)、『平面論―一八八〇年代西欧』(岩波書店、1994、渋沢クローデル賞)、『エッフェル塔試論』(筑摩書房、1995、吉田秀和賞)、『折口信夫論』(太田出版、1995、三島由紀夫賞)、『映画1+1』(筑摩書房、1995)、『文学のすすめ』(編著、筑摩書房、1996)、『青天雨月―エセー』(思潮社、1996)、『ゴダール』(筑摩書房、1997)、『謎・死・閾―フランス文学論集成』(筑摩書房、1997)、『知の庭園―一九世紀パリの空間装置』(筑摩書房、1998、芸術選奨文部大臣賞)など。詩集として、『冬の本』(青土社、1987、高見順賞)、『松浦寿輝詩集』(思潮社<現代詩文庫>、1992)、『鳥の計画』(思潮社、1993)など。小説として、『もののたはむれ』(新書館、1996)、『幽(かすか)』(講談社、1999)、『花腐し』(講談社、2000、芥川賞)など。訳書として、『ヴァレリー全集カイエ篇』第4巻(共訳、筑摩書房、1980)、ジャック・デリダ『基底材猛り狂わせる』(みすず書房、1999)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

オリジナリティがゼロ!2
寿輝のものする評論の大部分がそうだけど、オリジナリティがゼロ。他人の書いたものの焼き直し。それゆえ読んでいても知的興奮が生起しない。知っていることばかり。本人はちんたらエクスキューズを重ねているばかりで、埒が明かない。本質的な結論に達することのない評論もお師匠さんの蓮実重彦ゆずりに見えるけど、蓮実重彦の本格的表層批評ならすごいけど、寿輝はエピゴーネンにすぎないから、その面でも収穫はゼロ。ゼロのひとなのである。

エティエンヌ=ジュール・マレー4
意識しないまでもマレーのクロノフォトグラフィはあらゆる人が眼にしたことのある写真だと思う。デュシャンの<階段を降りる裸体>はマレーのクロノフォトグラフィに影響を受けているが、マレーについて日本語で読める本というのはほとんどないのではないか。そういう意味で非常に興味深く手にとった本である。マレーはてっきり「写真家」だと思い込んでいたのだが、医学・生物学の大家であり、自身の学説を強化するためにいわば写真を利用したといっても過言ではない。
こうしたマレーの仕事をタイトルから想像がつくように、詩的といえる、含蓄のある文章で読むことのできる本である。