友だち幻想―人と人の“つながり”を考える (ちくまプリマー新書)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #30136 / 本
- 発売日: 2008-03
- 版型: 新書
- 156 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
友だちは何よりも大切。でも、なぜこんなに友だちとの関係で傷つき、悩むのだろう。人と人との距離感覚をみがいて、上手に“つながり”を築けるようになるための本。
内容(「MARC」データベースより)
身近な人たちとの親しいつながりが大事だと思っていて、そのことに神経がすり減るぐらい気を遣っている。なのにうまくいかないのはなぜか。さまざまなキーワードにしたがって問題を整理し、人と人のつながりについて考える。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
菅野 仁
1960年宮城県仙台市生まれ。1989年東北大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程単位取得。東北大学文学部助手などを経て、1996年宮城教育大学教育学部助教授、2006年より同大学教授。専攻は社会学(社会学思想史・コミュニケーション論・地域社会論)。G.ジンメルやM.ヴェーバーなど古典社会学の現代的な読み直しをベースとし、「“自分の問題”として“社会”について考えるための知的技法の追究」をテーマに、考察を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
友達は百人もいらないし作れない人へ
「いちねんせいになったら、ともだち100人できるかな」という歌に嘘臭さを感じたことのある人ならば、この本に深く共感するのではないかと思います。
なぜ、いまどきの友情、ひいては人間関係は息苦しいか、がこの本の主題です。
子供の親として、彼らの「オールオアナッシング」的な友情(友達ならこうして欲しい、してくれないなら友達じゃない)に前から不安を覚えていました。
この本は、いまどきの友情関係や、教師や親の考え方の、何が間違っているかを非常にわかりやすく解説しています。
「みんな仲良くは幻想」「誰でも負の感情を持っている」など、作者はけっこう直球ストレートに、厳しい言葉を使っていますが、その視線はあくまで優しく、暖かいです。
決して癒し系の本ではなく、記述内容は論理的で、学術的ですらあるのですが、読み終わって心がすっと軽くなります。
子供にも大人にも読んで欲しい本です。
大人が読んでも納得!
「この国で大人になるということ」(苅谷剛彦編)で筆者の名前をはじめて知り、その後偶然に子どもが学校で配布された「エコリ」という雑誌記事でも見かけたことがありました。
この本は、中高生を対象に書かれているらしく、大変読みやすかったのですが、読み進めると学者さんらしい知性?が意外に散りばめられていて、内容は中高生だけではなく、大人の私が読んでも大変ためになるものでした。
「同調圧力」「ネオ共同性」「並存性」などのキーワードとともに、「みんな仲良く」だけでは真の親しさを築けない、「やりすごす」という発想の大切さや人によって心地よい距離感がちがうことの指摘など、共感できる箇所がいくつもありました。第8章で取り上げられている「コミュニケーション阻害語」については、それらが知らず知らずのうちに異質な他者と向き合うことを避ける<逃げのアイテム>になることがとてもよくわかり、文章の一部分をわが子に読み聞かせしておきたいと思うような内容でした。箸井地図さんの挿画を見るだけでも十分に楽しめます。
社会学入門 〜現代の生きづらさについて〜
我々が普段感じている通り、「話し合いでも解決できないことがある」、「どうしても気にくわない、相性が悪い人物がいる」、「友人、知人間の『同調圧力』がつらい」「いじめがなぜ悪いのか」等を中学・高校生でもわかるように丁寧に書かれている。かつての日本と現代の日本との違いのポイントを押さえて説明し、何が違うのか、なぜそうなってしまったのか、これからどうすればよいのかが大まかに分かる。
学校がいかに生存競争という現実を、子供たちの目から覆い隠してしまっても、彼らのためにならない。むしろ社会生活を難しくしている。それよりも、いかに自己の願望と現実とのギャップを処理するか、他者との適当な距離感を持つかが大事であることを筆者は伝えている。
その手段の一つに、筆者は読書を挙げている。読書は、例として数百年も前の偉人と対話できると言う。今まで知ることのなかった考え方に触れることで、広大で多様な世界観の存在を知るのだと。
「こいつらとは合わない」、「いつか私のすべてを受け入れてくれる人が現れるはず・・」そんな自己中心的な願望を捨て、まずはじめに違いを受け入れてからどのように距離感を持って関わるのかがポイントであるということ。今まで漠然と気づいていたことを他者である筆者に言われると納得してしまう。
事実を再確認して読み終わった感じで、新しい発見が特になかったので☆4つ。





