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勉強ができなくても恥ずかしくない〈3〉それからの巻 (ちくまプリマー新書)

勉強ができなくても恥ずかしくない〈3〉それからの巻 (ちくまプリマー新書)
By 橋本 治

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  • 発売日: 2005-05
  • 版型: 新書
  • 126 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
みんなと仲よくできたら、遊ぶのも、勉強するのも幸せだった。でも高2になると受験一色。ケンタくんはただ一人、「正しい高校生をやろう」と決意した。三部作完結編。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
橋本 治
1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業。在学中の68年に駒場祭ポスター「とめてくれるなおっかさん背中のいちょうが泣いている男東大どこへいく」でイラストレーターとして注目される。『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説、戯曲、舞台演出、評論、エッセイ、古典の現代語訳など、その仕事はひとつのジャンルに収まらない。96年『宗教なんかこわくない!』で「新潮学芸賞」、02年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で「小林秀雄賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

息子と一緒にケンタくんに出会った5
1巻から3巻まで、小学校3年生の息子に毎晩読んであげた。だいたい一日1小節ごとに読んでいったが、息子は毎回もっと読んでとせがんだ。息子は現在まるでケンタくんのような毎日。ケンタくんの母親は私に似ている。ケンタくんの一言一言に、やることなすことに息子は強く共感し、ケンタくんの行く末を案じた。私は普段うまく息子につたえられないことをケンタくんに語ってもらった。今息子はケンタくんにおしえられたビー玉にはまっている。横町がほしいなあと願っている。ケンタくんが受験に悩んだとき、大学なんて行かなくてもいいよ!と言ってみたり、友達に理不尽なことをされると一緒に溜め息をついたり。こんな自分のような子は一人じゃなかったんだと、喜んでいる。
私は息子のために読み進めていたのだがすっかり自分自身の物語になってしまっていた。3巻のラストには涙が止まらず、今思いだしても涙ぐんでしまう。私も自分の人生を振り返りながらこの本を読んでいた。そして、私も、自分はバカなんかじゃない、さあそのまま進んでこいと、子供のころの自分に呼びかけた。息子は読み終えたあととても満足そうに眠っていった。

頑張れ、ケンタ君!5
著者の自伝的物語。男の子が成長するにつれて、その時々にどんなことを思い、どんな風に感じていたか、が優しい視点で描かれています。読んでる途中で、「頑張れ、ケンタ君!」と思わず心の中で叫んでしまいそうになる。
舞台は著者の育って来た時代であるが、今日にも十分に伝わるメッセージが。
息子を持つすべての親たちにお勧め。未だ親でない方にも必読書。最後のページでは思わず泣きそうになってしまいました。

出来ないことは、悪いことではない5
 結局、本作の主張は何だったのか。本当に題名通り、「出来なくても恥ずかしくない」ことを書いた本だったのか。そうゆう主張は、明確にはどこにも書かれていない。書かれているのは、ただ1つ、「出来ないからって、自分を貶めるな」ということだ。
 全3巻中、ケンタくんは、「どーせ僕はバカだから」とゆうような考え方を何度もしていた。しかし最後、「そうではない。自分のことを、バカだから、と卑下しなくてもいいんだ」と自分自身にいい聞かせる場面がある。
 「バカだから駄目なんだ」「バカには関係ないことなんだ」そんなことを考えるな、といっている。「出来る出来ないでなく、やるやらないなんだ」といっている。
 結果をすぐに期待しても仕方ない。誰もが期待するようにはならない。勉強をするというのは、そうゆうものではない。ただ、できるだけ後悔のないように生きればいい。
 本作は最終的には、きっちりと、勉強って何なのかを示した。最後まで子供の視点から逸れることなく。しかも、主張を明確に描くことなく。結構、凄いことだと思う。

 ところで、本作は橋本治自身のことだ。最後の方の、「歴史の本と偉い作家の本」とは、中央公論社の『日本の歴史』と谷崎潤一郎『新々訳源氏物語』のことだろう。マドラ出版の『ああでもなく、こうでもなく』を読めば、それがよくわかる。