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志賀直哉 [ちくま日本文学021]

志賀直哉 [ちくま日本文学021]
By 志賀 直哉

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  • 発売日: 2008-08-06
  • 版型: 文庫
  • 480 ページ

エディターレビュー

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
志賀 直哉
1883‐1971。宮城県石巻の生まれ。学習院より東大英文科に進んだが、このころから小説家を志し、「或る朝」「網走まで」などを書く。雑誌「白樺」に参加。父親との確執により家を出て尾道、松江、奈良などを転々とした。その間のことは「暗夜行路」「和解」にくわしい。以後は短篇が主で、「赤西蛎太」「城の崎にて」「剃刀」「小僧の神様」など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

《ちくま日本文学》シリーズ 215
◆「清兵衛と瓢箪」

  作者自身の父子対立が投影された作品といわれていますが、
  そのような文学史的知識がなくても、一篇の小説として、
  非常に完成度が高いので、充分たのしむことができます。


  清兵衛の趣味に対する周囲の無理解や理不尽な抑圧が露骨に描き出される一方、
  清兵衛自身は、それに対して必要以上に萎縮したり鬱屈することなく、後には絵という
  新たな趣味に目覚め、マイペースを貫いています。

  その姿が実にすがすがしいです。

  もちろん、清兵衛の目利きが確かなものであったと
  証明されるくだりも、若干ベタですがやっぱり痛快。


  ただ、そんな清兵衛をなおも苦々しく思っている彼の父が示す
  「最後の一行」の行為は、今後の波乱を予感させ、不穏な余韻を
  残しており、本作にふさわしい絶妙の下げだといえましょう。