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百物語怪談会―文豪怪談傑作選・特別篇 (ちくま文庫)

百物語怪談会―文豪怪談傑作選・特別篇 (ちくま文庫)
From 筑摩書房

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  • 発売日: 2007-07
  • 版型: 文庫
  • 346 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
時は明治の末。開化思想への反発と泰西心霊学の影響下に高まりゆく「怪談復興」の大波は、文壇画壇へと波及し、名だたる文人墨客を集めた百物語怪談会が、幾度となく開催されていた。本書に収録した「怪談会」は、そうした集いの熱気と霊気を如実に伝える、史上初の文豪怪談実話ドキュメンタリーである。続篇ともいうべき「怪談百物語」を併録。怪談ファン垂涎の稀覯書、待望の完全復刻が実現。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
東 雅夫
1958年神奈川県生まれ。文芸評論家、アンソロジスト。元「幻想文学」編集長、現「幽」編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

明治の雰囲気が好きです5
私は怪談話が大好きなので、この本は大変おもしろいと思いましたが、それだけでなく、明治時代の話なので非常に興味深く読みました。
狐や狸に化かされることが日常茶飯事として語られていた時代。
自然がごく身近にあった大らかな時代。
ストレスだらけの現代に暮らしていて、ほっとする一時を過ごせました。

恐ろしいほど豪華な内容5
明治時代に記録された様々な怪談が収められているのですが、どれも怖い話ばかりでした。内容には触れませんが現代の怪談にも通づる怪談がいつくかありました。また、現代のように夜が明るくなく、まだ暗闇があった時代の空気を味わってください。

百物語4
東雅夫編でちくま文庫から出ている「文豪怪談傑作選」の特別篇。
 明治時代に実際に行われた(らしい)百物語・怪談会の記録を採録したもの。
 もとになっているのは、明治42年に出た『怪談会』(柏舎書楼)、雑誌『新小説』の明治44年12月号の特集「怪談百物語」の2つ。
 『怪談会』は、明治41年7月に向島で行われた「化物会」をもとに編まれた本であるらしい。「怪談百物語」については詳しいことは分かっていないようだが、こちらも現実の会合をもとにしているようだ。
 いずれも泉鏡花と周辺の著名人が集まったもので、『怪談会』には岡田三郎助、小山内薫、鏑木清方、柳川春葉らが、「怪談百物語」には柳田国男、水野葉舟、石橋臥波などの名前が並んでいる。
 参加者が語った怪談の合計69篇が収められている。語ったそのままの口調であり、雰囲気が伝わってくる。江戸〜明治に盛んに行われたという百物語の雰囲気がそのまま伝わってくるようだ。
 話の内容はさまざま。自身の体験談っぽく語られているものが多く、当時の世の中はこれほど奇異なことで溢れていたのかと驚かされる。ただし、「恐さ」という点でいえば、パッとしないような。話としての面白さもいまいち。そのなかで柳川春葉の話は秀逸。小説家ならではの冴えを感じさせられた。
 また、誰かが死んだとき、遠方の親戚や友人のもとにあらわれるというタイプの話が随分とたくさん収められている。これなど、社会史・民俗学的に研究してみると面白いのではないか。