算法少女 (ちくま学芸文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #11806 / 本
- 発売日: 2006-08
- 版型: 文庫
- 272 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
父・千葉桃三から算法の手ほどきを受けていた町娘あきは、ある日、観音さまに奉納された算額に誤りを見つけ声をあげた…。その出来事を聞き及んだ久留米藩主・有馬侯は、あきを姫君の算法指南役にしようとするが、騒動がもちあがる。上方算法に対抗心を燃やす関流の実力者・藤田貞資が、あきと同じ年頃の、関流を学ぶ娘と競わせることを画策。はたしてその結果は…。安永4(1775)年に刊行された和算書『算法少女』の成立をめぐる史実をていねいに拾いながら、豊かに色づけた少年少女むけ歴史小説の名作。江戸時代、いかに和算が庶民の間に広まっていたか、それを学ぶことがいかに歓びであったかを、いきいきと描き出す。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
遠藤 寛子
1931年、三重県生まれ。児童文学作家。三重大学を経て法政大学史学科卒業。三重県下の中学校および都立の養護学校に勤務、教職の傍ら創作に勤しむ。1969年に『深い雪の中で』(講談社)で第1回北川千代賞を、1974年に『算法少女』(岩崎書店)でサンケイ児童出版文化賞を受賞
箕田 源二郎
1918‐2000年、東京生まれ。画家。日本美術会、童画ぐるーぷ「車」などに属し、絵本の制作や美術教育運動で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
江戸中期の町人文化と算法のおもしろさを満喫
1973年に刊行され、一度は増刷中止となり、今回は待望の復刊だそうだ。この本を副教材として扱っていた数学の先生も少なくなかったらしい。帯には、「江戸時代にも算数好きの女の子がいた!和算の世界へいざなうジュニア歴史小説」とある。
行間が広く、まず読みやすい。「なんで算数や数学を勉強しなきゃいけないの?」と思っている算数・数学嫌いの小中学生、逆に算数・数学大好きの子どもたちにもぜひ読んでほしい。
生活に必要で夢中になって算法を学ぼうとする貧しい子どもたちや、その子どもたちに教えながら、武士と対等に算法で勝負する少女おあきの姿は、とても爽やかである。
脇役として登場する大名、武士、俳諧人、医師、数学者、町の老若男女たちも、十分読者を楽しませてくれる。関孝和の流派と上方算法との対決も見所の一つである。
ただひたむきに信じること
江戸時代にも算数好きの少女がいた!
数学好きの女の子が、社会のくびきも、身分の差も、経済的な問題も、数学に向けるひたむきな思いを旨に様々な難問を解決していく、子ども向けの書なので、理科好きの女の子が読むと元気が出てくるでしょう。
和算の知識は全くなく、読みましたが非常に面白かった。
日本の九九の起源が万葉集の頃にさかのぼること、円周率はかなり早い段階で、3.2ということまでは知られていたこと。
ピタゴラスの定理も勾股弦(こうこげん)の定理として知られていたこと等を知りました。
著者は、江戸期の実在の算法書”算法少女”をヒントにこの作品を仕上げています。
さらに、同時期の様々な著名人を登場させ、当時の江戸の雰囲気を感じさせてくれます。
よい本と思います。
和算を愛し、広めた江戸時代の少女
著者の遠藤寛子さんとその父の良好な関係が、13歳の主人公千葉あきとその父桃三の関係に反映しています。年頃の娘を持つ父親にはうらやましい関係でしょう。主人公は和算が得意で子供に教えるのが好きです。遠藤さんも教師でしたがその職に向いていたのでしょう。この本は品が良く恬淡としています。和算の問題がでてきますが、巻末にその解法を載せてもらえればもっと安心して読めたのに。





