フーコー・コレクション〈1〉狂気・理性 (ちくま学芸文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #186290 / 本
- 発売日: 2006-05
- 版型: 文庫
- 442 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
第1巻「狂気・理性」では、西欧の理性がいかに狂気を切りわけてきたかという最初期の問題系に焦点をあて、『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』に結実した“心理学者”としての顔に迫る。処女論文「ビンスワンガー『夢と実存』への序論」、「『狂気の歴史』初版への序」の他、最初の日本訪問時における講演・鼎談などを収録。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
フーコー,ミシェル
1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没
小林 康夫
1950年生まれ。東京大学教授
石田 英敬
1953年生まれ。東京大学教授
松浦 寿輝
1954年生まれ。東京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
フーコーを知るための補助ツールとしては最適のシリーズ
「思考集成」の文庫版。この巻に限らず、このシリーズはフーコーという思想家を良く照らし出す優れた企画だったと思う。思想物の補助ツールは難しく、得てして偏ったり、紋切り型、先入観のパターン化を現物と摩り替えるなど、碌な働きをしないが、このシリーズは本人が登場して語り、または著述した小片の集成なので、悪い作用はしていない。フーコーが活躍した時代には、既に思想の出版物が出版産業の中で駆け巡る時代であったため、その機能を逆手にとって、プラスに作用させたと思える。本巻では、「狂気の歴史」の周辺を巡る企画になっているが、フーコーのデビューの分野だけに、たいへん分かりやすくフーコーのエッセンスが出ていると思う。渡辺守章らとの鼎談は、非常に興味深く、哲学を「選択原理」の場と規定する、フーコーの哲学観が明示され、思想や文学の大局に触れる発言もあり刺激的だ。個人的には、彼のヘーゲル観が語られるところが非常に興味深かった。彼をポスト構造主義の一派とし、反ヘーゲルの思想家と見立てていた日本の80年代〜90年代の哲学案内文献の軽薄さには改めて呆れ返る。「心理学の歴史」など、「知」へのスタンスが明示される小編も多い。彼の思想の性格上、衣鉢を継ぐものはありえないと思うし、それだけユニークな思想家だったと思うし、自分には、ハイデガーやサルトルよりも、現代を総体的に語りえた人だとも思う。時々、戻ってきて読みたくなる作家だ。





