雇用はなぜ壊れたのか―会社の論理vs.労働者の論理 (ちくま新書)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #110613 / 本
- 発売日: 2009-04
- 版型: 新書
- 233 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
会社では毎日のようにトラブルが起きている。セクハラ、長時間残業、内定取消、期間工の解雇、正社員リストラ―。こうした問題が生じる背景には、「労働」そのものの激変が横たわる。それだけに、根本的な解決は一筋縄ではいかない。本書では、会社と労働者の対立軸をシャープに浮き上がらせ、労働法学の考え方を導きとしながら、雇用社会の根本にある11のテーマについて考えなおす。誰もが「働ける」社会をつくるために、新たなルールを模索する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大内 伸哉
1963年生まれ。法学博士。専攻は労働法。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。現在、神戸大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
オーソドックスな内容ですね
基本的な労働問題を、労働者側の視点、経営者側の視点および公益側の視点
(この視点は明示されていませんが、著者の立場がこれに当たります)の
3つの視点から検討するという、労働法の世界では、当たり前の手法で
検討してみたという内容の本です。
他の方が指摘されているとおり、「雇用はなぜ壊れたのか」という単一の
問題を分析した書ではないし、明確な主張が述べられている書でもありません。
格差はけしからん、非正規社員問題を政治的に解決しろとお考えの方が、
自分の考えを補強する材料を求めて読むとがっかりすることになると思います。
その点、ご注意ください。
問題の解決には全く役に立たず
著者は法律学者で、本書の前半では、わかりきったことを「会社の論理」「労働者の論理」という論点でトレースして文章化して見せているだけの内容で極めて退屈。いずれの章も結論は陳腐で、毎日、労働問題の現場にいる者にとっては問題の解決にはほど遠い内容であるのみならず、課題の提示さえ十分ではない。現状分析、経済的背景の解説にも乏しく、いかにもこうした社会問題に対する学者の机上論が展開されたむなしい一冊。あえて言えば、後半に法律の専門家らしい職業形態の分類を行っている部分のみが、読むに値する。副題はともかく、書名は昨今の時事問題に合わせたつもりなのだろうが、解題が不十分で内容がもの足りないので大いに不満が残る。
雇用と労働の問題を様々語るが、特徴的な回答や指針は特に無い
様々な雇用問題を、会社の論理と労働者の論理というキーワードで読み解く。切り口は、男と女、定年、残業、会社への忠誠度と私生活のバランス、成果主義、正規雇用と非正規雇用など。
タイトルの「なぜ壊れたのか」という疑問には直接答えていないような印象を受ける。それは問題が沢山ありすぎて、整理しきれなかったのだろう。ただ、労働者は同時に生活者であり、労働者としての活動の成果が巡り巡って便利な生活を享受できる根本であり、またワーク・ライフ・バランスを考える際の基本となると言う考えは至極最もである。
労働についての基本を押さえておく立場の方は一度目を通しても損はないだろう。





