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生と権力の哲学 (ちくま新書)

生と権力の哲学 (ちくま新書)
By 檜垣 立哉

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  • 発売日: 2006-05
  • 版型: 新書
  • 252 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
権力とはわれわれの外にあって、人々を押さえつけるようにだけ働くものではない。それは、「見えない」かたちで動き、われわれを「殺す」よりも「生かす」ものとして働く不気味なシステムなのだ。厳密な実証的研究を踏まえながら、権理論に新たな位相をひらいた知の巨人、フーコーの思想を中心に、その課題を現代的な場面で捉えなおすべく苦闘するドゥルーズ、アガンベン、ネグリらの問題意識とその論理を丁寧に読み解くことによって、グローバル化し、収容所化する現代世界の中で、「ポジティヴ」に戦い続ける希望を提示する。

内容(「MARC」データベースより)
権力に「抵抗」することは果たして可能か? 権力論に新たな位相をひらいたフーコーの思想を中心に、ドゥルーズ、ネグリらの問題意識とその論理を丁寧に読み解き、現代世界の中で「ポジティヴ」に戦い続ける希望を提示する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
桧垣 立哉
1964年埼玉県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。大阪大学大学院人間科学研究科助教授。専攻は哲学、現代思想。生命の哲学を中心としたテーマで研究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

こういうお勉強ノートはweb上で無料公開してください1
 著者はあとがきで、「それで本書がどうなったかといえば、正直いって、いまだ『問題』を捉えるための整理を行ったにすぎない」と書いているが、まったくその通りの本。フーコー・ドゥルーズ・アガンベン・ネグリらの著作を、ドゥルーズの議論を下敷きにまとめただけ。テーマは、今や猫も杓子も論じている「生権力」。
 この著者はベルグソン論でデビューしたと記憶するが、あれもあからさまにドゥルーズ風味だった。本書が描くフーコーもドゥルーズ風味。アガンベンやネグリは初めからドゥルーズ的思想圏にある人たちだし…
 ま、こういう整理整頓のお仕事を頭から否定するつもりはないけれど、それにしても本書のまとめぶりには「驚き」というものがない。いやしくも国立大学(しかも旧帝大系)の教員サマに、こんなお勉強ノートの公開で小銭稼ぎをしてもらいたくない。ドゥルーズ先生が草葉の陰でないてるゼ!
 そこでひとつ提案。大学は教員に対し、本書のようなゼミ記録・研究ノートの類をweb上で無料公開することを義務化してはどうか? これは国公立・私立を問わない(国家予算の直接的恩恵を受けている点で同列だから)。その公開度が大学評価の一基準として定着すれば、いろいろ風通しが良くなると思う。

現代思想をのぞいて4
現代思想の精通者には不満がある新書だと思われていますが、
私のような「現代思想入門者」にはちょうど「最適な」新書だと思いました。
超越者ではなく自己自身の監視によって運営される現代社会、
そして「生かされる」存在としての現代の人間、
またいかなる大義名分も「正当性」をもてない現在の状況。
「無気味な」状況が次から次に「入門者」に襲いかかってきました。
「入門者」の思想闘争を駆り立てる新書だと思いました。
大学教育から「教養課程」が「抹殺」されてから久しいです。
本書は「教養」としての現代思想という位置づけで誕生したのだと思いました。