世界を肯定する哲学 (ちくま新書)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #217434 / 本
- 発売日: 2001-02
- 版型: 新書
- 233 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
思考することは、ひたすら“問いかけ”をつづけることである。思考のプロセスに演算不能領域を組み入れ、思考することの限界を実感することで、逆説的に“世界”があることのリアリティが生まれる。風景や動物を文学的な比喩として作品に組み入れず、ただ即物的に描写する特異な作風の小説家によって、問いつづけられた「存在とは何か」。宇宙の外、サッカー・ロボット、カフカの視野、夢の中の生、十四歳の夏の朝の経験…等の具体的な事象から、小説家独自の思考プロセスを経て、存在することの核心に迫ってゆく。そして最終的に、意識や記憶が、“私”の側でなく“世界”の側にあることが描き出される、世界のための、世界の肯定のプログラム。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
保坂 和志
1956年生まれ。早稲田大学卒業後、西武百貨店のカルチャーセンターでおもに哲学・思想・心身論の講座やワークショップを企画。90年『プレーンソング』(中公文庫)でデビュー。『草の上の朝食』(同)で野間文芸新人賞、『この人の閾』(新潮文庫)で芥川賞、『季節の記憶』(中公文庫)で平林たい子賞、谷崎潤一郎賞を受賞。その他の著書に『猫に時間の流れる』(新潮文庫)、『残響』(文芸春秋)、『もうひとつの季節』(朝日新聞社)、『〈私〉という演算』(新書館)、『生きる歓び』(新潮社)、『羽生-21世紀の将棋』(朝日出版社)、『アウトブリード』(同)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
新書としては、少し難しいかもしれないけれど…
まず、この本は世にあふれる「ポジティブシンキング」についての本ではありません。「世界を肯定する」なんて言葉があるとすぐに「ポジティブシンキング」につなげてしまう人も多いのかもしれないけれど(だいたい、「ポジティブシンキング」は、世界や事象を自分に都合のいいように変換するテクニックのようなところがあって世界を肯定してはいない)。
内容は結構入り組んでいたりして整然とはしていないけれど、かといってわかりやすく秩序だって書かれていたら、世界を肯定することについて語れなかったのではないか。それでは「世界」ではなく「言語」を肯定するだけになるだろう。
理解できればきっとおもしろく読めるとおもいます。理解できるか否かは頭のよしあしではなくて、読む人の姿勢で決まるはず。
分かりにくい
著者は、自分で考えたことを整理してこの本を書いたのではなく、考えるままに書いたようだ。したがって、読む側としては、非常に読みにくい。著者自身、前書きにおいて、読者が飽きてしまうのを懸念している。なぜ、このような本を出版したのか、分かりかねるところだ。扱っている題材が、そもそも抽象的なのであるから、もう少し、メッセージを明確にして、論拠を再構成するなど、読者に親切であってもいいのではないか。
なお、著者は、西武百貨店のカルチャーセンターの講師だったらしい。
新書のロングセラー
新書に哲学入門の類いはたくさんあるが、新書であるにもかかわらず、「入門」でなく哲学書そのものになっている本は,この本以外にはほぼない。
新書、粗製濫造時代にあって,いまでも店頭にあり,入試問題にもたびたび使われていることが、本書の価値を少しだが,証明している。---つまり、本書の価値はその程度では言い尽くせない。





