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水滸伝の世界 (ちくま文庫)

水滸伝の世界 (ちくま文庫)
By 高島 俊男

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  • 発売日: 2001-12
  • 版型: 文庫
  • 350 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
豪傑108人が痛快にあばれまわるものがたり、水滸伝。梁山泊の総大将がなんとも情けない男なのはなぜか。英雄は色を好むのか。みごとに描きわけられた殺人のタイプとは。さまざまな顔をもつ女傑の魅力は―。水滸伝のおもしろさ、それをめぐることがらの広さと深さへ誘う、希代の本読みによる案内書。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
高島 俊男
1937年、兵庫県相生うまれ。東京大学大学院修了。専攻中国文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

水滸伝の魅力と楽しさを、教えてくれる本5
この本は、水滸伝を少しでも読んだことのある人には、おすすめしたい本です。
この本を読めば、水滸伝が数倍楽しく読めます。
水滸伝は、三国志に比べて人気がいまひとつですが、面白さ痛快さでは
勝るとも劣りません。水滸伝を少しでも読まれた方は、是非一度この本
を、お読みください。水滸伝の面白さがよくわかります。

飛び込もう・・・熱く、深く果てなき「水滸伝の世界」へ。5
「水滸伝人物事典」「水滸伝と日本人」など、国内の水滸伝研究本を数多く手がけた高島俊男氏による本書。全17章から成り、それぞれが独立したテーマを扱っています。その一部をここでピックアップ・・・腕力も智謀もなく、さらに人間的な魅力もさしてない男が梁山泊108星の頂点に君臨しているのは何故なのか?「総大将宋江」、魯智深・武松・林冲、人物ごとに緻密に描き分けられた殺人のスタイル「人の殺しかたについて」、栄達を捨て、梁山泊を離れたメンバー達が追い求めた究極の自由とは?「李俊のばあい」、類稀なる美貌と強さを与えられつつ、精彩を欠くキャラクターに下降していく扈三娘の悲哀「女傑たち」、なぜ水滸伝の豪傑達はかくもあっさりとカニバリズムにはしるのか?「人を食った話」㡊??小説としての完成度は全文中最高、しかし妙に浮いた感じのある武十回の謎を探る「武松の十回」、120回あった水滸伝を70回にカットした男・金聖嘆とは何者か?「水滸伝をチョン切った男」、九紋竜・花和尚・青面獣・・・108星の豪傑達の仇名の由来を分析する「豪傑たちのアダ名」などなど。水滸伝はもとより歴史的な根拠もない純然たる大衆文学ですが、それでも数百年を経て今なおこうした研究、熱い議論が交わされ続けるのはその面白さの奥に隠された謎、底知れぬ魅力があるからだ。古典・水滸伝を愛する全ての方々へ一読をおすすめします。

お手軽に中国文学の研究室にお邪魔できます4
水滸伝の物語をどう散策し楽しむかだけにとどまらず、
水滸伝という文学作品がどういう変遷を辿ってきたのか、
また水滸伝を通してそれに親しんだ民衆の意識や習慣を垣間見るなど、
水滸伝を知っている人はもちろんのこと、
読んだことのない人でも興味を惹かれる内容になっています。

水滸伝には色んな裏や謎があり、
知的好奇心をくすぐってくれるものであることが分かります。
話し言葉で書かれている水滸伝よろしく、本書の筆致は実に軽快でテンポ良く、
いたる箇所に筆者のスパイスの効いた諧謔が鏤められていて
読んでいて愉しい一冊です。