お気に召すまま−シェイクスピア全集 15 (15)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #135833 / 本
- 発売日: 2007-06
- 版型: 文庫
- 222 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
ド・ボイス家の末弟オーランドーは、長兄オリヴァーから逃がれ、アーデンの森に入る。オーランドーに一目惚れした前公爵の娘ロザリンドも、従姉妹のシーリアとともにアーデンの森へ向かう。男装し、羊飼いとして暮らすロザリンドを本人とは気づかず、オーランドーは恋の告白の練習をするが―。アーデンの森を舞台に数組の男女が繰り広げる恋愛喜劇。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
シェイクスピア,W.
1564‐1616。イギリスの劇作家・詩人。悲劇喜劇史劇をふくむ36編の脚本と154編からなる14行詩(ソネット)を書いた。その作品の言語的豊かさ、演劇的世界観・人間像は現代においてもなお、魅力を放ち続けている
松岡 和子
1942年、旧満州新京生まれ。東京女子大学英文科卒業。東京大学大学院修士課程修了。翻訳家・演劇評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
切れ味と躍動感のある名訳
少女が羊飼いの少年に化ける、楽しく美しい物語。張りと奥行きのある台詞は、『十二夜』に次ぐ名作だと思う。松岡氏の新訳は、楽しくて切れがよい。男装したロザリンドの、可愛くって、女らしさほとばしる台詞を旧訳と比較しよう(第3幕2場)。「まァ、私の顔色が! あなたは、私が男のなりをしてゐる以上、心の中までズボン仕立てになってゐると思って? もう一寸とぐずついていらっしゃると、南洋発見航海以上の大事件よ」(坪内逍遥)。「私はかわいそうにこれでも女よ! 男の上着と長靴下を身につけているからといって心の中まで男になり切っているなどと思わないで! これ以上ちょっとでもじらすと、南洋の海みたいにヒステリーの嵐をよぶわよ」(小田島雄志)。「いやだ、私、赤くなってる。こんな男の格好してるからって心までズボンはいてると思うの? あとちょっとでもじらしたら、女の本性丸出しにして南太平洋みたいに荒れ狂うからね」(松岡和子)。どうです、いいでしょう?
是非『十二夜』と一緒に
お気に召すままさん(レビュアーさん)のおっしゃっているとおり、シェイクスピア作品『十二夜』に匹敵する作品ですね。
ジャンルも似ていますし、『十二夜』が好きな私はとても楽しめました。
既に言われていますが、この訳者の訳はすばらしい。
補足も邪魔にならないぐらいにまとめてありますし、なにより訳者あとがきもシンプルでいて丁寧。
実際訳者あとがきを見るともう一周してみよう、違う作品と比べて見ようと思いたくなります。
その訳者あとがきからの引用ですが、「<前略>…『十二夜』では「季節」に関心を向けていない…<中略>…
『お気に召すまま』では季節が絶対的な重要性を持ち』と『十二夜』との対比があることもこの作品の特徴といえます。
もちろん『十二夜』以外との比較もあるわけですが…
なんにせよ『十二夜』が好きな方は是非読んでみてください。
読んでいない方でも恋愛を扱った喜劇を読みたい方は是非『十二夜』と一緒にお読みになってはいかがでしょうか。
正直他の出版社のものと比較すると文庫本としての価格は高めで、少々躊躇してしまう価格ですが、損はしないと思います。
実際私はこのシリーズを全部そろえていますが、どれも損をしたとは思っていません。
ある種品質保証代だと思っていかがでしょうか。
ちなみに私自身は文学ビギナーであり、そんな私でも楽しく読めている翻訳です。
原文(校訂版含む)の趣旨を意識し、文化、言葉の違いによって趣旨が伝わらないということがないように、適度に原文を崩してあります。
もちろんただ崩すだけでなく、崩す以上は原文での書かれ方、趣旨を補足してくれています。
なのでいい意味で、原著でわかればいいなと思われてくれる構成であり、それでいてこれだけでも十分に楽しめる作品であるといえます。





