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観光―日本霊地巡礼 (ちくま文庫)

観光―日本霊地巡礼 (ちくま文庫)
By 中沢 新一, 細野 晴臣

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  • 発売日: 1990-03
  • 版型: 文庫
  • 372 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
現代は「大洪水の時代」だ。全ての価値は崩壊し流れ去っていった。そしていま、東欧から赤道地帯から、大変革の兆しが見えてきた。この大洪水のなか、音楽家と宗教学者は、箱舟を仕立て地球を観察する大遊覧の旅へ出た。地球的英知を感じるため、日本の代表的な霊地を旅して、現代の思想、宗教、物理学、美術、音楽など幅広く語り合う先鋭的でヴィジュアルな対談集。


カスタマーレビュー

日本をあるく楽しさが感じられた4
 国内旅行の始まりは、お伊勢参りだといわれているが、この本で著者は本当に、日本の宗教的なスポットに詣でている。

 南の島でのんびりしたり、各地でグルメなごはんを食べてくるのも、楽しい旅行だけれど、ここで紹介される観光地はむしろ、土地から溢れるスピリチュアルなものを感じながら、自分と向き合う時間を作れる場所で、そこにゆっくりと出かけていくのが、この本での「観光」のようだ。
 読んでいるうちに、この観光地にでかけたい、という気持ちになった。

霊地巡礼4
YMOや自身のソロ活動からだけでは計り知れない、細野晴臣の宗教観などを知ることができる、ファンなら是非一度は読んでおきたい良書。
音楽だけではなく考え方にも深いものを感じられる一冊です。

日本霊地巡礼5
80年代の「ニューアカデミズム」の雰囲気がわかるには、それなりにわかるであろうが、そうでない人には、違和感がある作品(笑)。

当時のニューアカデミズムの旗手、中沢新一さんは細野晴臣さんと、浅田彰さんは、坂本龍一さんと共著やたくさんの対談をしている。80年代の雰囲気は、学問が広告的スタイリッシュさを持ち、ニューエイジ運動や、日本土俗的なスピリチャルなもの、そしてそれに結びついた音楽(多くはYMOのようなテクノ)と関連付けられた語られていました。ある意味、この社会にありえないはずの外部が存在し、それとアクセスできる霊的な磁場や音楽というもの神秘性が語られていたのだと思ういます。こういうオウム的な終末感覚は、いま思い返すと、お笑いモノだけど、時代の雰囲気として実際にあったものです。その神秘にアクセスする手段が、学問と音楽だったんですね。だから、こういうヘンな対談集ができたのです。

まぁ、それはさておき、細野さんと中沢さんという、2大変人が、スピリチャルなものを感じられるスポットを探して観光するというコンセプト自体は、今でも面白いと思います。実際これを読んで観光に行くと、ヘンな気分になれること請け合いです。天河弁才天や戸隠神社なんて、普通は観光にいこうと思いつかないもんね。こういう霊地巡礼は、御伊勢参りなど日本の古くからの習俗としては、普通だから逆に祖父母の代とかなら話が通じるかもしれません(笑)。