耳袋秘帖 両国大相撲殺人事件 (だいわ文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #129704 / 本
- 発売日: 2007-11
- 版型: 文庫
- 296 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
有望な若手力士が殺された。殺しの手口は、鉄砲、かんぬき、張り手。江戸相撲最強といわれる雷電の得意技だ。当初、雷電に嫌疑がかかるが、下手人は三人の浪人であった。なぜ、三人は雷電を下手人に仕立てあげようとしたのか―。奇談集『耳袋』を書き記した赤鬼奉行根岸肥前が、江戸に起きる怪事件の謎を次々解き明かす痛快お裁き帖。シリーズ第六弾。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
風野 真知雄
1951年、福島県に生まれる。立教大学法学部卒業。1993年、『黒牛と妖怪』で第一七回歴史文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
耳袋秘帖シリーズ第6弾
南町奉行、根岸肥前守鎮火衛の活躍を描くシリーズの6冊目。今回は伝説的な名大関、雷電に力士殺しの嫌疑がかかり、雷電贔屓の根岸奉行が坂巻や栗田を使って真相を暴くというもの。また、耳袋の珍談奇談では、不機嫌を治す薬「莞爾丸(にっこりがん」、妖怪でお馴染みのろくろ首などが取り上げられ、スッキリとした謎解きをしてくれる。
今年は夏以降相撲界を揺るがす話題が続いたので、題材としてはタイムリーに感じました。江戸時代のお相撲の世界と現代を比べてみるのも一興かと思います。特に本書で注目したのは黒幕の嫌らしさが巧みに表現されていること。本当に悪党です。また、殺伐とした殺人事件も耳袋ネタでユーモアのある話題を織り交ぜることで、小説全体を和ませ、読んでいて嫌悪感をつのらせることがないのは、巧い工夫だと感じました。
江戸時代のこともよく調べられていて、著者の創作態度には好感が持てます。時代劇ファンや時代小説ファンにはお勧めできる出来栄えだと思います。
雷電の孤独
「耳袋秘帖」シリーズの第6作。
今回から連作短編という形式をやめて、普通の長編になっている。ただ、『耳袋』の妖異はあちこちにちりばめられており、ファンを失望させないつくりになっている。もともと、このシリーズは「妖異」を前面に押し出していながら、その部分がつまらないという、なんだかどうしようもない欠点を抱えていた。それが解消されつつあり、作品としての質が上がったように思う。
今回の相撲の話は面白かった。その世界そのものが興味深いし、最強の力士といわれた雷電が登場するのだが、そのキャラクターに魅力がある。
坂巻の活躍も渋い。





