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巨大投資銀行 (下) (ルビ:バルジブラケット)

巨大投資銀行 (下) (ルビ:バルジブラケット)
By 黒木 亮

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  • Amazon.co.jp ランキング: #74998 / 本
  • 発売日: 2005-11-11
  • 版型: 単行本
  • 372 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
旧態依然とした日本の都市銀行を飛び出し、ウォール街の巨大投資銀行モルガン・スペンサーに転職した桂木英一。外資流のビジネスに翻弄されながらも、巨額のM&Aや証券引受で勝機をつかみ、一流のインベストメント・バンカーへと駆け上っていく。やがて、その運命は日本の金融再生と劇的に絡み合い、桂木は外資で培った手腕を邦銀再生のために捧げようと決意する…。
日米企業間で繰り広げられる巨大買収劇の裏側、伝説のトレーダー・竜神宗一が仕掛ける巧妙な裁定取引(アービトラージ)、ソロモンvs野村證券の息を呑む攻防戦……ヴェールに包まれた米系投資銀行の内幕を圧倒的なリアリティで描き切った金字塔。

内容(「BOOK」データベースより)
米投資銀行で昇進を重ねた主人公・桂木英一。その運命は日本の金融再生と劇的に絡み合っていく…。元国際金融マンの著者が世界12ヵ国を徹底取材。邦銀再生に賭けるインベストメント・バンカーの闘い。

内容(「MARC」データベースより)
米投資銀行で昇進を重ねた主人公・桂木英一。その運命は、日本の金融再生と劇的に絡み合っていく…。邦銀再生に賭ける男の闘い! 元国際金融マンの著者が世界12カ国を徹底取材のうえ描く、国際的スケールの経済小説。


カスタマーレビュー

リアリティあふれる良作4
黒木氏の書く金融小説はリアリティにあふれ迫力があるのだが、この「巨大投資銀行」も投資銀行業務に精通する筆者だからこその作品で、面白い。桂木という邦銀から外資系の投資銀行に転職し、そして邦銀の幹部に復帰した男を主人公に、実際の金融業界のバブルを挟んで前後の歴史を辿っているのだが、綿密な史実研究があるせいか、読み応えのある、よい作品に仕上がっている。桂木の「やはり日本のために役に立ちたい」と、高給の外資系金融機関の幹部ポストを投げ打ち、バブル崩壊で危機に瀕した邦銀の復興に身を投じるというウェット感がたまらなくよい。中だるみ気味なのが玉に瑕。

バブル前−みずほ誕生時代の外資を絡めた日本の経済史・金融史5
 今まで断片的だった外資投資銀行やM&Aの知識、日本における大きな時事ニュース等が一本の大きな筋が通り、全ての連続した繋がりのある歴史として理解できた。
実際の史実がベースなので、作中の展開を追いながら当時の自分を振り返る作業も同時に行えた。当初思った以上の内容であったため、私にとって非常に価値のある小説となった。

 私は金融業界に身を置いたことが無いため、例えば「みずほ」はいつ・どの銀行が合併してそうなったのかといった基礎事項が瞬時に思い出せない。
そのため日経新聞に時折掲載される「大手銀行の再編表」を小さくコピーし直して、しおりにして確認しながら読んだ。
要望・改善点として、上巻巻末には金融経済用語集や、あるファイナンス取引の図解があるが、できれば「銀行再編の歴史」も付け加えてほしかった。文庫化された際は、是非お願いしたい。
(作中の「東都銀行」=「第一勧業銀行」と気付いたのは下巻に入ってからだったので)。

また、小説としての手法も心憎い。最初は意味の無かったと思えたプロローグは読み終えたあとに読み返すとなるほど、と感じてしまう。
エピローグからも、日本経済が踊り場を脱却し上昇局面を迎える今の時代(2005年−)を予感させる描写があり、非常に感慨深い。

金融業界、証券業界、会計、税務に携わる全ての方々に是非読んで頂きたい本です。

ためになり面白い5
ここ二十年の日米を中心とした金融経済の流れや投資銀行業務について丁寧に記述されており「教科書」としても読める。一方、登場人物それぞれが個性豊かに描かれており「どこかにモデルがいるのでは?」と思ってしまう。小説としても面白い。エピローグ、宮沢賢治の「生徒諸君に寄せる」はいつ読んでも美しく勇気づけられる文章。黒木氏がわざわざ全文掲載した意味が何となく分かる。