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巨大投資銀行 (上) (ルビ:バルジブラケット)

巨大投資銀行 (上) (ルビ:バルジブラケット)
By 黒木 亮

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  • Amazon.co.jp ランキング: #104726 / 本
  • 発売日: 2005-11-11
  • 版型: 単行本
  • 365 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
旧態依然とした日本の都市銀行を飛び出し、ウォール街の巨大投資銀行モルガン・スペンサーに転職した桂木英一。外資流のビジネスに翻弄されながらも、巨額のM&Aや証券引受で勝機をつかみ、一流のインベストメント・バンカーへと駆け上っていく。やがて、その運命は日本の金融再生と劇的に絡み合い、桂木は外資で培った手腕を邦銀再生のために捧げようと決意する…。
日米企業間で繰り広げられる巨大買収劇の裏側、伝説のトレーダー・竜神宗一が仕掛ける巧妙な裁定取引(アービトラージ)、ソロモンvs野村證券の息を呑む攻防戦……ヴェールに包まれた米系投資銀行の内幕を圧倒的なリアリティで描き切った金字塔。

内容(「BOOK」データベースより)
M&A、証券引受、アービトラージ、損失先送りビジネス…国際舞台で暗躍する巨大投資銀行の実態とは?巨額の利益を貪る米投資銀行の手の内を描く。

内容(「MARC」データベースより)
M&A、証券引受、アービトラージ、損失先送りビジネス…。国際舞台で暗躍し、巨額の利益を貪る米巨大投資銀行の実態とは? 元国際金融マンの著者が世界12カ国を徹底取材のうえ描く、国際的スケールの経済小説。


カスタマーレビュー

外資を目指す方に最適5
外資系金融機関を目指す方には最適な本だと思います。

 特に投資銀行は普通の商業銀行と違い、外部からは見えにくい分野のためこの本と読むことでM&Aやトレーデイング、損失先送商品等外資系金融機関がこの10数年高収益を上げてきた分野の業務がよく理解できます。

 1990年初めにソロモンブラザーズが裁定取引で莫大な収益をあげた手法に関しては非常に興味深く読ませていただきました。日経平均がバブル崩壊後下落して日本中が不況で苦しむ中、裁定取引で莫大な収益を上げていたソロモン。賛否両論あると思いますが、人より先にアイデアを思いつき、実行するあたりさすがだと思いました。

 外資系金融機関では、日本の生保が運用難で苦しむ中、通貨オプションで何倍にもリスクをとった日経平均リンク債を多数販売し、その後の株価下落で損失が膨らみ苦しんでくると損失先送り商品を販売して収益をあげてきました。自分で火をつけて、それで苦しむ人を何食わぬ顔をして救済してさらに収益をあげる外資のえげつない部分も伝わってきてました。

 表面的な外資系金融機関の高収入、スマートといった表面的なイメージだけでなく、裏の部分もリアルに伝わってくるためこの業界を目指す方には現実とのギャップを埋めてくれる最適な本だと思います。

投資銀行を舞台にした人生模様5
「巨大投資銀行」は、バブルを経て金融ビッグバンから日本経済再生へ移行する金融ドラマである。
主人公は実直な投資銀行家・桂木。日系銀行に失望して外資の投資銀行への転身を機に成功をつかむ。決して順調なビジネス人生ではない。
時代に翻弄され、組織の都合に振り回される。サラリーマンそのものだ。
山有り谷有りの桂木とは対照的に、外資の花形トレーダー竜神は華やかだ。最先端の金融工学と野性的な勘と天性の強運を駆使したビックディールを記録していく。
投資銀行家は、野生の肉食獣のように強くてしたたかだ。決して群れない。甘えもゆるされない。超一流の人間に特有の、シビアさの果ての優しさが随所に描かれる。
例えば才能の豊かさゆえに奇人とさえ呼ばれるホウズィアが、クライマックスで部下である桂木の転身を即決する場面は感動的だ。
極限状態のハードワークで成功した人々の第二の人生は、驚くほど豊かだ。すべての制約から解放され、本当にやりたいことをする。船長となったり、投資の「現場に戻る」場合もある。
多彩な人生ドラマを追体験した読者の胸には、他人の芝生を羨むよりも、自分のすべきことをしよう、という決意が生まれるに違いない。

著者のデビュー作「トップレフト」は衝撃だった。金に群がる人々は、タフでしたたかで油断がならない。しかし、こんなに刺激的でオモシロイやつらもそうそういない。
著者は、ディールの「現場」から見た景色を魅力的に紹介してくれた。愛しているのだ。この業界とここに生きる個性豊かな人たちを。

バブル前後の日本がよくわかる5
 バブル期の異常な日本とバブル崩壊期の外資の暗躍が網羅的に書かれていてわかりやすい。一つ一つは、ニュースで聞いたり、実際に似たような経験をしたり、または別の小説で見たりした内容かもしれませんが、それがこの上巻をみてはじめて一つの話としての流れが見えてきた気がします。
 特にガリバー証券の朝駆け夜討ち根回しや、竜神率いるソロモン証券の攻勢やそれに対する日本勢の相手がどういう仕組みで攻勢をかけているかわからずえたいの知れない不気味な感じでいる様子などがよく表れていて当時を思い出します。多少仕組み債と裁定取引のことがわからない箇所があったので、別の本を参考書代わりに合わせて読む良い機会にもなりました。下巻にさらに期待したいです。