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木を見る西洋人 森を見る東洋人思考の違いはいかにして生まれるか

木を見る西洋人 森を見る東洋人思考の違いはいかにして生まれるか
By リチャード・E・ニスベット

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  • Amazon.co.jp ランキング: #20766 / 本
  • 発売日: 2004-06-04
  • 版型: 単行本
  • 296 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
なぜ世界観がこんなにも違うのか? 文化によって世界観が変わっても、人間がものを考えるために用いる道具は同じだと誰もが思っている。肌の色や国籍、宗教が違っても、ものごとを知覚したり、記憶したり、推論したりするために用いる道具は同じ。論理的に正しい文章は、日本語であれ英語であれヒンズー語であれ、正しいことに変わりはない。同じ絵を見ている中国人とアメリカ人がいれば、彼らの脳裏に映る画像は当然同じもの、これらはみな誰もが知っていることである。 だが、もし、すべてが間違っているとしたら? 本書は、東洋人と西洋人のものの見方・考え方が文化によっていかに違うのか、なぜ違うのかを科学的に解明し、サイエンティフィック・アメリカン誌、ニューヨーク・タイムズ紙、ウォールストリート・ジャーナル紙が絶賛した第一級の書である。

内容(「BOOK」データベースより)
文化によって世界観が変わっても、人間がものを考えるために用いる道具は同じだと誰もが思っている。肌の色や国籍、宗教が違っても、ものごとを知覚したり、記憶したり、推論したりするために用いる道具は同じである。論理的に正しい文章は、日本語であれ英語であれヒンズー語であれ、正しいことに変わりはない。同じ絵を見ている中国人とアメリカ人がいれば、彼らの脳裏に映る画像は当然同じものである。だが、もし、すべてが間違っているとしたら?本書は、東洋人と西洋人の心や思考のかたちが文化によっていかに違うか、その違いはなぜ生じるのかを科学的に解明する。「世界についての考え方は根本的にひとつである」とする認知科学の大前提に挑戦した知的興奮の書である。

内容(「MARC」データベースより)
東洋人と西洋人のものの見方・考え方が文化によっていかに違うのか、なぜ違うのかを科学的に解明する。「世界についての考え方は根本的にひとつである」とする認知科学の大前提に挑戦した知的興奮の書。


カスタマーレビュー

何が違うのかを知る目安に5
英会話だったり、職場であったり、なんどかもやもやとして意図が伝わらなかったり相手の意図がよくわからないことを感じていたときにこの本を見つけました。
東洋と西洋(という言い方自体がたまに疑問ですが)の考え方の違いについてさまざまな実験から違いを明らかにしようとした、非常に読みやすい本でした。
専門的なことはぜんぜんわかりませんが、文化的な背景が大きく違う人たちとやりとりをされる方にはお勧めできる本です。
依存のしすぎに注意は必要でしょうが、相互理解を助けてくれる一冊になると思います。

訳も原文もタイトルが見事。ともに、極めて平易な文5
素人には大変わかりやすく、対比論の展開が明解でした。東西の思考性向の違いは優劣をつけるべき問題ではなく、両者の歴史的発展経緯の違い(例えば、都市国家形成・自由貿易制と専制君主体制下の農耕的側面など)に根差しているからだという説明(その末裔への心理実験による)は読んでいてわかりやすかった。

西洋(のこども)は、カテゴリー(分類)による語意の習得、増加、即ち名詞をもとにするのに対し、東洋の場合は動詞をもとにするが、そのことが語学的にも、翻訳時にも、あいまいさが現れる、というくだりは興味深かった。英語が15億人の話す言語となったことにも関係あるのではないかと思ったりもした。

コンテクストの相違が与える思考と認識の文化学5
狩猟民族と農耕民族、米国的と日本的、合理と勘・経験。アジア人と欧米人等との思考と行動との相違について表象したメタファは多い。本書では、違う文化に生きる者は、違うものの見方、考え方をしているのではないかとの問題意識に立ち、文化によって如何に異なっているか、それはまた何故生じるのかを説いた、第一線級の社会心理学者による書である。知的好奇心をくすぐる「人間探求の書」でもあり、「思考と行動における言語」(S.Ⅰ.ハヤカワ著)とともに、推奨したい一冊である。
人は、知らず知らずのうちに、自らが身を置く社会の慣習を当たり前で唯一の「常識」と捉え、これと異なるものの見方、考え方があることを忘れてしまう。
ニスベットは本書で、東洋人の見え方・考え方は「包括的(ホリスティック)」であり、西洋人のそれは「分析的(アナりスティック)」という。包括的思考は、人や物といった対象を認識し理解するに際して、その対象を取り巻く「場」全体に注意を払い、対象と様々な要素との関係を重視する。他方、分析的思考は、対象そのものの属性に注意を払い、カテゴライズすることによって、対象を理解しようとする。まさに、東洋人は「森全体を見渡す」思考、西洋人は「大木を見つめる」思考様式を有しているのである。本書では、数々の心理実験を用いながら、こうした思考や認知の違いを分かり易く描き出す。
また、重要な点として、本書はそれぞれのどちらが良いといっているのではない。考え方の違う両者がコラボレーションするグローバル社会では、両者の違いを認識し、自己アイデンティティの確立が重要なのだ。
こうした考え方の違いを示す本書の邦題が「西洋対東洋」という二分法にもとづいているのはなんとも皮肉なパラドクスだが、分析的思考故の言葉による理解し易さがある。
すなわち、いずれが正しいかではなく、両者が互いを知り、より発展的な関係づくりがなされることが重要であると、改めて教えてくれるのである。