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トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして

トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして
By 大野 耐一

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  • Amazon.co.jp ランキング: #4012 / 本
  • 発売日: 1978-05
  • 版型: 単行本
  • 232 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
トヨタ生産方式は、いまや1世紀の伝統をもつフォード式生産方式を超えようとしている。逆転の発想によるケース中心の実践書。


カスタマーレビュー

トヨタの危機とトヨタの凄さ5
「トップコンサルタントの計数力」という本には、金融危機によって危機的状況にトヨタが陥った理由が書かれてあった。
この著者によると、日本、米国の金融当局による金融政策の失敗、北米市場の破たんなどが危機の原因とされる。
この分析は的中しているだろう。しかし、金融には弱い日本だが、日本的経営はいまだ死んではいない。
トヨタ生産方式では、ムダを「付加価値を高めない各種現象や結果」と定義している。このムダを無くすことが重要な取り組みとされている。ムダとは、代表的なものとして以下の7つがあり、それを「7つのムダ」と表現しています。
1.作り過ぎのムダ2.手待ちのムダ3.運搬のムダ4.加工のムダ5.在庫のムダ6.動作のムダ7.不良をつくるムダ
このような「7つのムダ」の排除も実行できていない企業のほうが多いのではないか。
輸出市場主義は反省しなければならないが、トヨタの現場力から学ぶ点はやはり多い。
トヨタの復活に期待したい。

トヨタ生産方式生みの親による指南書。5
トヨタ自動車の日本における存在感は圧倒的といっても良いと思う。日本経済のシンボル、象徴と見られていることは間違いないだろう。この競争力はどうやって生まれたのか。最近はそういった視点で書かれたトヨタ本が数多く出版されているが、この本はそういうブームの中で著わされたものとは一線を画すであろう。かの有名な「トヨタ生産方式」は元々著者の名をとって「大野式」と呼ばれていた。「ジャスト・イン・タイム」「自働化」「かんばん」「標準作業」など有名な言葉があるが、これらの言葉を編み出しトヨタ式を形づくった人こそ著者の大野耐一さんである。トヨタ式生みの親が著わしたものだけに最高の指南書といえるだろう。今もそうだが、トヨタ式という名を騙った出版物、コンサルなど後を絶たない。こういうことからトヨタ式への誤解も相当多く存在している。この誤解を解くために書かれたのが本書である。やはりというべきか、それまではトヨタ式というのは外部には秘密にしていたノウハウらしい。これを読んだだけでは詳細なシステムまでは読み解けないが、トヨタ式の理論は十分に掴み取ることが可能である。フォード・システムとの対比。ジャストインタイムはスーパーマーケットからの発想など当事者にしか書けないエピソードも読んでいてはっとさせられる。この本が書かれたのが1978年、オイルショックの後でまだ自工と呼ばれていた頃。それからトヨタ生産方式はKAIZENを続け、遂に世界NO.1を射程に入れた。読後感としては、トヨタ式とは弛まず徹底的なムダを排除し続ける活動のことで、トヨタ以外真似が出来ないといわれるのはここまで徹底できる企業がないということなのだろう。モノづくりに携わるものにとっては刺激に満ちた実践書であり、バイブルとも言える本。トヨタを学ぼうという方にはまずお勧め。

正当なトヨタシステムの本質を紹介5
「トヨタシステムって何?」
と聞かれて明解に答えられる人は殆どいない。
カンバンシステムも自働化もその一部にしか過ぎず、
有機的な構造であるトヨタシステムと対比すれば、
正しい答えではないことが分かる。
それを理解させてくれるのが本書だ。

カンバンシステム、標準化などの単語だけでをトヨタシステムであると
思い込んでいたとしたら、まず本書を読んでその誤りに気づいて欲しい。

そして、驚くことだが著者、大野氏の筆致は非常に分かりやすい。
哲学的なことがらや、仕組みの背景を説明するのに平易な日本語を
用いて丁寧に説明されている。
例え技術者でなくてもトヨタの工場が見えてきそうだ。
外から眺めただけの人では、安易に「カンバン」「標準化」など聞きなれた
言葉を使って、分かった気にさせるだけで、本質的なことは
語っていない場合が多い。
そういったまがい物のトヨタ生産方式解説書が氾濫する現代の中で、
本書の価値が非常に高いものであることを確信する。
「効率化」を考えるときには、一度読んでおいて損はない。