ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #390 / 本
- 発売日: 2001-05-18
- 版型: ペーパーバック
- 552 ページ
エディターレビュー
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機械メーカーの工場長である主人公のアレックス・ロゴを中心に繰り広げられる工場の業務改善プロセスを主題にした小説。通常、アメリカでベストセラーとなったビジネス書は、すぐに日本語に翻訳されるものだが、本書は世界で250万部売れたにもかかわらず、17年もの間日本での出版だけが認められなかった。いわば「幻の名著」である。
長引く経営の悪化、工場閉鎖までたった3か月の猶予期間、多忙な日々のなかないがしろにしてきた妻との離婚の危機…。アレックスは、あまりの危機的状況にすっかり意気消沈していた。その前に、モデルは著者と目される恩師、ジョナが現れ、彼にアドバイスを与える。工場を救うために業務改善に挑む登場人物の苦悩や目標達成の興奮が伝わってきて、ビジネスの醍醐味を感じさせるストーリーだ。
本書は小説ではあるが、その内容は恐ろしいほど実践的で、会計情報の正しい見方や落とし穴、「効率化」の陰に隠された諸問題を浮き彫りにする。魅力的なストーリーの中に複雑な業務改善のノウハウがわかりやすい形で盛り込まれており、ビジネスパーソンやマネジャー必読の内容である。
また本書は、問題解決にあたってはゴールを共有し、信念を貫くことが重要であること、数字の陰に隠された実態を見抜くことの重要性、情報共有化の意義など、経営において重要な示唆も与えてくれる。
本書が長い間日本で出版されなかった理由については、「解説」で著者エリヤフ・ゴールドラットのコメントが引用されている。それによると、「日本人は、部分最適の改善にかけては世界で超一級だ。その日本人に『ザ・ゴール』に書いたような全体最適化の手法を教えてしまったら、貿易摩擦が再燃して世界経済が大混乱に陥る」というのが出版を拒否し続けた理由らしい。
本気か冗談か知らないが、いずれにしろ、アメリカが出し惜しみするほどの名著を日本語でも読めるというのは非常に喜ばしいことである。(土井英司)
出版社/著者からの内容紹介
企業のゴール(目標)とは何か——アメリカ製造業の競争力を復活させた、幻のビジネス小説。TOC(制約条件の理論)の原典。
内容(「BOOK」データベースより)
主人公アレックス・ロゴは、ある機械メーカーの工場長。長引く採算悪化を理由に、突然、本社から工場閉鎖を告げられる。残された時間は、わずかに3か月。それまでに収益体制を改善しなければ、工場は閉鎖され、多くの人が職を失ってしまうことになる。半ば諦めかけていた彼だったが、学生時代の恩師ジョナに偶然再会したことをきっかけに、工場再建へ向けて意欲を燃やし始める。ジョナは、これまでの生産現場での常識を覆す考え方で、彼の工場が抱える諸問題を次々に科学的に解明していく。そのヒントをもとに工場の仲間たちとたゆまぬ努力を続け、超多忙な日々を過ごす彼だった。だが、あまりにも家庭を犠牲にしてきたため、妻であるジュリーは彼の前から姿を消してしまう。仕事ばかりか、別居、離婚という家庭崩壊の危機にもさらされたアレックスは…。
カスタマーレビュー
問題解決の姿勢に注目
アメリカのMBAとかにおいて、オペレーションマネージメントの授業中にも触れられることが多いというこの本。製造業において、どのようにして生産効率を高めれば良いのかという命題にこの本は答えているが、面白いのは問題解決のプロセスだと思う。
現場や営業サイドと連携しながら、単に製造することだけに留まらない効率化が図られている過程を知ることは実に勉強になると思う。縦割り的な日本の大企業にいる人にはお勧めかも。
小説でTOC理論(経営工学の制約理論)を学ぶ
小説を読みながら、TOC理論が理解できるので良いです。
小生なりの理解では、経営工学とは、
1)工場の生産性向上
原材料調達・生産計画・工場管理/改善・工程管理/改善・原価管理など、た
ぶん、工場の生産性に関する全ての理系的アプローチが含まれる。
そして、最近、トヨタ式生産方式(の考え方)が、郵政公社の作業効率改善
に役立てられるなど、もしかしたら、対象は工場に限らないのかもしれない。
2)作業の効率向上
ここでいう作業には、生産/製造活動・設計作業・実験作業、物流運搬作業
など、たぶん全ての作業が含まれる。
を目指した工学的(実践的)学問ですが、
その経営工学の中にある制約理論を、ドキュメンタリ風の小説を読むことで難なく
理解できてしまいます。
とうわけで、経営工学を学ぶ人は当然として、文系・理系を問わず、読んでおいて損
は無い本です。
本は分厚いが読む価値あり・・・
企業にとって目標とはお金を稼ぐこと。お金を作るための行為は生産的、反対に
お金を作ることから遠ざける行為は非生産的。生産性とは目標に向かって会社を
近付ける、その行為そのものだ。会社の目標に少しでも会社を近付けることが
できる行為は全て生産的、その反対に目標から遠ざける行為は非生産的である。
会社が儲けている指標として、純利益、投資収益率、キャッシュフロー。
工場に置き換えた場合はスループット、在庫、作業経費が指標となる。
スループットは販売を通じてお金を作りだした割合。在庫は原材料、仕掛品を
含んだもの。作業経費は在庫をスループットに変えるために費やしたお金。
目標はスループットを増やしながら同時に作業経費と在庫を減らすこと。
そのための手段として、・プロセスは依存的事象でつながっており、部分最適ではなく
全体を踏まえて最適なプロセスを考える必要があり、加えてプロセスは理論とおりに
いかない統計的変数を踏まえたプロセスの構築が必要となる。ここで、プロセス上の
ボトルネックは何か、それをどう対処するか分かりやすく書かれている。
本書は工場を効率的に運営する術が書かれているが、日常生活でも応用できる考え方が
物語形式で書かれており、500ページ超と長いが一日あれば読み終わるものである。
本書の後半でマネジメントとは何かという問題提起をしておきながら、そこの部分が
前半同様に具体的に書かれておらず、無理やり結論を出している部分はちょっと残念。





