ドラッカー名著集8 ポスト資本主義社会
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #12366 / 本
- 発売日: 2007-08-31
- 版型: 単行本
- 284 ページ
エディターレビュー
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ドラッカー,P.F.
1909‐2005。20世紀から21世紀にかけて経済界に最も影響力のあった経営思想家。東西冷戦の終結や知識社会の到来をいち早く知らせるとともに、「分権化」「目標管理」「民営化」「ベンチマーキング」「コアコンピタンス」など、マネジメントの主な概念と手法を生み発展させたマネジメントの父
上田 惇生
ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連会長秘書、国際経済部次長、広報部長、(財)経済広報センター常務理事、ものつくり大学教授を経て、現職。ドラッカー学会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
今、この本に記してあることが起こっている
国民国家からメガステイトへの移行が、今まさに世界でも、日本でも起きている。
グローバル社会といわれる世の中の裏で現在で言う、セルビアとモンテネグロの様に
分裂する国があったり、トライバリズムの影響力が大きくなっていることの指摘など、
読み終わった後、これからの世界はどうなっていくのか?を考えさせられた。
1990年代に書かれた書籍であるが、今もう一度読み返して見てはと思うほど、
これからの世の中のヒントが隠されていると思われる。
日本の長期低迷の原因が見えてくる
ドラッカーは1993年に本書にて、これから到来するであろうポスト資本主義=知識とそれを生み出し扱う人間を中心とした世界について提言しています。
知識を知識に適用し、これによって知識の生産性を高め、知識労働者やサービス労働者の生産性向上を、製造や物流の労働についてなされてきたレベルで向上させることが重要であると説いています。
特にサービス労働者の仕事を、生産性を高めるために、更には従事する人々が誇りがあり、学習し続けられ、昇進していくことができるように、これらを本業とすることのできる企業を作り、これらを本業としない企業から分離する(現在のBPOやSSCなど)ようにしていくことが重要であるとしています。
このような観点から日本企業を見ると、まだまだ中途半端であることは間違いないでしょう。BPOやSSCは取り組まれてきてはいますが、あくまでも業績悪化を軽減するための後追いの施策であり、かつコストダウンの目的でしか行われていません。
また、マクロの経済学においても、一部を除いて相変わらず「完全競争」「完全合理性」「静的均衡」という実際の市場ではありえない前提を置き、かつ「土地」「資本」「労働」といったこれまた実際の市場では二義的な要素でモデルを作っていることを指摘し、知識・人間を、また知識の生産性を中心に置いていないため、ここからまともな施策を撃つことはできないと批判しています。
このような観点から日本の経済学の世界を見ると、相も変わらず過去の著名な経済学者の学説をなぞったりしている学者が多すぎます。新たな観点でマクロ経済モデルを構築するような学者は見受けられません。また、ノーベル賞を受賞するような学者は出てきていません。
更に、知識の源泉である学校教育においても、知識の「記憶」と「反射」を繰り返しているだけの教育内容であることを指摘し、知識を学ぶこと、教えること、使うことを教えなければならないと批判しています。
このような観点から日本の学校教育を見ると、ドラッカーの指摘・批判がそのまま当てはまります。ゆとり教育をどうするか、という低次元の議論に終始しているようでは、何も生まれてはこないでしょう。
本書を読むことで、日本がバブル崩壊以降(もっと言えば高度経済成長終了後)、かなりの期間にわたって低迷している理由が見えてきます(勿論他にも理由はあるのでしょうけれど)。
ドラッカーの社会学
ドラッカー、1993の著作。
ドラッカーの歴史観、社会観、そして知識と組織への思いが満載。
社会、政治、知識という三部構成で資本主義の次に来るであろう知識社会について述べているが、彼があげるキーワードがそれぞれ興味深い。
まず、社会の部ではポスト資本社会の中心となる組織と、それまでの中心であったコミュニティの違いを説く。組織は行動し、コミュニティは存在する。組織は変革し、コミュニティは維持する。
また、政治の部では国家について語り、現代国家はグローバリズム(環境問題やテロを解決する国際機関)、リージョナリズム(EU)、トライバリズム(部族主義)の中で再構成されると説く。
知識の部では知識社会において、知識人と組織人の2つの文化を理解する必要性を説く。
いずれもドラッカーなりの深い洞察であるが、彼は具体的な未来は論じない。あくまで社会学者として、歴史を振り返り、現代に変革の予兆を指し示すに留まる。
彼が見ることの出来なかった未来の検証は、我々に託されている。





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