大前研一 戦略論―戦略コンセプトの原点
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商品の詳細
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- 発売日: 2007-10-05
- 版型: 単行本
- 276 ページ
エディターレビュー
内容紹介
大前研一氏の戦略論の原点は、「戦略的創造性」を有す企業組織こそ競争優位を永続しうると主張し、日本企業の成功は創造的かつビジョンと長期思考に基づいたマネジメントにあることを分析して見せた『企業参謀』(1975年)である。それは、グローバル競争という新しい現実を踏まえたうえで、従来の戦略論(フォーマルな戦略計画、経営環境や産業構造、歴史的経路に規定される)に異議を唱えるという意味で一つの慧眼であった。そしてもう一つ、主張の根底にあるのは「顧客」である。顧客を最優先に考えることこそ、戦略プランニングの本質であると訴える。そして、理論やフレームワークを前提とした戦略論は顧客をなおざりにしているがゆえに非連続的な変化に弱く、これを例外として排除してしまうことに警鐘を鳴らした。以後、大前氏の関心は「グローバル経済を支配するグローバルな相互依存性」に移っていく。これらのテーマについて大前氏は、1980年代から90年代にかけて、欧米の権威あるビジネス紙誌に多くの論文を寄稿している。
内容(「BOOK」データベースより)
1980年代から90年代にかけて、大前研一は、欧米の権威あるビジネス紙誌に精力的に寄稿した。もちろん、すべて英語でである。当時、主要読者である世界中のビジネスリーダーはこぞって、日本発の戦略コンセプトを絶賛した。日本のビジネスマンにはこれまで目に触れる機会がなかったこれらの論文を、今回初めて日本語訳により一挙公開する。『企業参謀』(1975)、『トライアド・パワー』(1985)、『ボーダレス・ワールド』(1990)など大前戦略論の原点がここにある。
出版社からのコメント
大前研一氏の戦略論の原点は、「戦略的創造性」を有す企業組織こそ競争優位を永続しうると主張し、日本企業の成功は創造的かつビジョンと長期思考に基づいたマネジメントにあることを分析して見せた『企業参謀』(1975年)である。それは、グローバル競争という新しい現実を踏まえたうえで、従来の戦略論(フォーマルな戦略計画、経営環境や産業構造、歴史的経路に規定される)に異議を唱えるという意味で一つの慧眼であった。そしてもう一つ、主張の根底にあるのは「顧客」である。顧客を最優先に考えることこそ、戦略プランニングの本質であると訴える。そして、理論やフレームワークを前提とした戦略論は顧客をなおざりにしているがゆえに非連続的な変化に弱く、これを例外として排除してしまうことに警鐘を鳴らした。以後、大前氏の関心は「グローバル経済を支配するグローバルな相互依存性」に移っていく。これらのテーマについて大前氏は、1980年代から90年代にかけて、欧米の権威あるビジネス紙誌に多くの論文を寄稿している。
カスタマーレビュー
80年代から今日までの変化が頭をよぎります。
主に1980年代に書かれた論文がまとめられたものです。出版時期が2007年ですから25年くらい経って単行本になった点が内容の特徴を示していると思います。経営戦略の基本概念に関する論文集といってよく、ディティール部分で修正が必要な個所もありますが、概ね今にも通じるものだと思います。こののち、中国やロシア、インド等の台頭があり、世界金融危機が起きましたが、大前さんの理論と反するものではありません。世界中の消費者が似通った行動をとることやボーダレスの世界のスピード感といったものがビジネスの流れを根本的に変えてしまったことを伝えています。世界金融危機で世界中の金融がつながっていることが明らかになりましたし、国という単位で経済活動を捉えることがいかにナンセンスか思い知らされました。その原型を捉えた論文集です。現在の世界の様子を頭に描きながら読み進めると、世界経済の流れを掴み取るのに役立つのではないかと思います。
戦略の実務家は必読
70年代から現時に至るまで世界中の経営者、政治家、学者らに大きな影響を与え続けてきた、戦略論の大家である大前研一氏の名論文集。何らかの形で戦略を実務としている方に特にお薦めする(経営者や経営幹部、経営幹部をサポートする戦略スタッフ、あるいは戦略に関わるコンサルタントなど)。というのも、実務的に戦略を深く考える必要性が薄かったり、問題意識が曖昧な場合がその典型かもしれないが、単に論文の発表年数が古いという表面的なとらえ方で終始してしまうと、大前氏が展開している戦略論の意義を十分に汲み取れないこともありそうだからである。大前氏の戦略論はきわめて本質的であり、その指摘は戦略を扱う実務家にとって今なお新しい発見と刺激を与えてくれることに驚くだろう。冒頭からの3編はいきなり面白い。「競争は戦略の目的ではない」(1988)「戦略計画と先見性」(1982)で提示されるフレームワークは、その意味合いを十分に理解できればたとえ戦略に直接関わる立場にない人でも戦略的な思考法を知ることで大きな力になると思う。「戦略計画と先見性」(1982)で氏が予言した松下が将来デジタルカメラを含めデジタル市場に参入し首位の地位を奪うことは、それから20数年後には実現している。ここで展開されている本質的思考法を理解し身につけることができれば、「先見力」(将来の予測し見通しを立てる力)が格段に高まることを自ら証明している。「事業戦略の本質」(1983)では、本家の英語版ウィキペディアの大前氏の項でも紹介されている、氏が考案したことで有名な3Cのフレームワークが紹介される。1983年の発表なのでこれが初出なのだろうか。大前氏は近著において、もはや3Cで戦略を規定しようとは思わないとしているが、それは3Cを使いこなした上でさらに別の大きな次元で事の本質を取り扱う人に向けてのメッセージであり、戦略の実務の世界ではもちろん、欧米のビジネススクールでも3Cは戦略策定の基本的フレームワークの一つとして現在進行形で盛んに使われているのは言うまでもない。
氏の論文はアカデミックの世界でも影響が大きく欧米の学者に今なお盛んに引用されている。ここに紹介されている中にもそうした時代の厳しいフィルターを通しても残るいわば、古典(クラシック)としての評価を確立した論文が含まれている。こうした論文集は学者がものすのが通例だが、大前氏が異質なのは、氏が学者や評論家ではなく実務家であるという点である。結果が厳しく問われる実戦の場で活用し多くの功績をあげてきた思考法やロジックが原点にあるからこそ、実務においても、アカデミックにおいても、時代を経て変わらない価値をもつのではないだろうか。
内容が古い
大前研一氏がHBRに書いた過去の論文10本と、WSJ紙に載せた短いコラムを寄せ集めたもの。書いた時期もまちまちで本として内容の一貫性は当然無い。
各論文は、80年代前半から90年代半ばに書かれており記載されている内容は正直古い感が否めない。特に、トライアドという言葉で日米欧の三極をビジネスにおける主戦場として定義しているが、すでにBRICSの台頭によって、現在こうしたトライアド地域だけが世界経済を牽引している状況には無いのは周知の通りである。トライアドを前提として書かれている企業戦略に対する様々な考察は普遍的なものもあるが、市場環境が大幅に変わっている中で違和感があるものも多いという印象を受けた。これら論文の発表当時から10〜20数年の年月が過ぎている現在、同じような趣旨の戦略論が後に続く研究者からより洗練された形で提示されており、それらはより現在の市場環境を的確に反映していると思う。戦略論の進歩に対する大前氏の功績も大きいとは思うが、今ここで古い論文集をあえて読んでも得るものはあまり多くなかったのが正直な感想。





