『グレート・ギャツビー』の読み方
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #137302 / 本
- 発売日: 2008-09
- 版型: 単行本
- 365 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
『グレート・ギャツビー』をまるごと味わうガイドブック。「もっともアメリカらしい小説」の12の謎を解き明かす。
内容(「MARC」データベースより)
ニックはどのようなスタンスで語っているのか。ギャツビーはなぜ魅力的なのか。「もっともアメリカらしい小説」の12の謎を解き明かす。「グレート・ギャツビー」をまるごと味わうためのガイドブック。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
野間 正二
1949年京都府生まれ。大阪市立大学大学院退学・兵庫県立ピッコロ演劇学校修了。京都府立大学文学部教授を経て、2007年4月より佛教大学文学部教授・文学博士(京都大学)。その他:芝居の解題・評論を約160本。1990年ワシントン州立エバーグリーン大学(米国)で日本の演劇を一学期間講義(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
スルメのような文学批評
『グレート・ギャツビー』は非常に面白い作品だが、読後にはもやもやとしたものが残る。それはフィッツジェラルドがわかりやすく小説中で描写していないからだ。つまり語り手ニックがはっきりと読者に語っていないからだ。本著はそのもやもやとしたものを「謎」として捉えている。前半ではニックの語り口を徹底的に解析することにより、その「謎」を解き明かす手がかりを模索し、後半では物語の主人公ギャツビーを綿密に分析することにより、なぜニックがギャツビーに対して口篭るところが出てくるのかの一つの解答を示している。
本著は著者がいうところの「スローな読書」を実践したものであり、極めて緻密な読み方がなされている。深読みが過ぎるのではないかと思えるところもあるが、全てにおいて興味深い考察ばかりだ。この本を読むと『グレート・ギャツビー』を書棚からまた引き出したくなるし、出来れば原書でThe Great Gatsbyを読みたくなってしまう。それだけの力作だ。文学批評でありながら読み返せば読み返す程に面白いと感じる部分が増え、それに伴いますます『グレート・ギャツビー』に対する関心も増していく。
ますますギャツビーの魅力にはまっちゃう!
『グレート・ギャツビー』のあらすじは知っていたが、先に本書を読み、その後に改めて『グレート・ギャツビー』を読んでみたら、結果的にとても楽しむことができた。一般的な読者が何も気付かずに通り過ぎてしまう様な箇所(例えば戦争の後遺症に苦しむ登場人物ニックの意図的な語り口など)で、しばし立ち止まって考えさせるヒントを与えてくれていて、読者が物語を深く味わう手助けをしてくれている。比較的平易な文章で、時々笑えるようなくだりを用意してくれていて親しみやすい。何よりも、はかないけれど情熱的で華麗な生き方を実現させたギャツビーの魅力を余すことなく伝えてくれていて、読者はますますギャツビーのとりこになってしまう。さらに、著者が本書で、文学との向き合い方や文学の味わい方をさりげなく語っているところが嬉しい。出会えて良かったと思える一冊である。


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