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チャイナシンドローム―日中関係の全面的検証

チャイナシンドローム―日中関係の全面的検証
By 朱 建栄, 上村 幸治

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  • Amazon.co.jp ランキング: #708775 / 本
  • 発売日: 2006-07
  • 版型: 単行本
  • 279 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
今、日中関係は悪化し、国民レベルの感情も日増しに険しくなっている。一体、このまま両国の関係はどのようになっていくのか?日中の東アジア政治問題プロパーが徹底検証。

内容(「MARC」データベースより)
今、日中関係は悪化し、国民レベルの感情も日増しに険しくなっている。一体、このまま両国の関係はどのようになっていくのか? 日中の東アジア政治問題プロパーが6つのテーマを「鍵」として、日中の将来を展望する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
朱 建栄
中国・上海出身。政治学者。東洋学園大学人文学部教授。華東師範大卒後、1986年来日、学習院大学で博士号取得。専門は国際関係論、中国現代史。ジョージ・ワシントン大客員研究員

上村 幸治
1980年、大阪外国語大学中国語学科を卒業後、毎日新聞社入社。ニューヨーク支局長を経て、2005年まで毎日新聞中国総局長を務める。獨協大学外国語学部教授。専門は現代中国論。香港、北京、ニューヨークに暮らし、天安門事件や9.11テロを取材。米国事情、国連問題にも通じている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

駐日・中国スポークスマンによる日本懐柔策2
  著者は中国の軍拡・核武装については全く言及せず、中国は平和国家である、
野心はないと中国の代弁をします。その一方で、日本の内政である靖国に限度を
超えて干渉し、右翼化とか軍国主義化と称します。この目的は明らかに、日本の
保守勢力に釘を刺す一方、日本国内のサヨク勢力を見方につけることで、世論の
分断を謀ることを狙っています。最終的に、中国の軍事的優位を確立することを目
指していると考えられます。
  言論の自由が保証されている日本では、外国による政治的プロパガンダの書
であっても出版の自由が保障されています。一方で、著者の祖国・一党独裁の中
国では、日本の主張をそのまま出版する自由はありません。是非とも、中国指導
部との間に独自のパイプを持つ著者には、中国政府の主張を垂れ流すだけでなく、
真の意味で仲介者になってほしいものです。

判定負け、だけど…4
私も朱建栄氏のような御用学者は嫌いだし上村氏のファンではあるのだが、この討論に関しては、朱氏の判定勝ち、であろう。手持ちの資料・データの差が圧倒的であり、どっちがジャーナリストか分からないほどである(それが逆に朱氏への胡散臭さも生じさせるのだが。「あんた、学者のくせに、中国政府の事情にヤケに詳しいな」と)。たぶん、ほとんどの日本人は、朱氏の主張を論駁することなど不可能だろう。

ただ、それでもやはり、なのである。朱氏は「日中に本質的な違いなどない」「中国は変わった」と再三再四主張する。それが「東アジア共同体(的なもの)」の構築、への布石であろうのは疑いを得ないのだが、我々はやはり、「東アジア議会」が北京に置かれたり、「東アジア中央銀行」が上海に置かれたりして、数では圧倒的に勝る中国人に物事を決められるのはイヤなのである。だったらまだアメリカのポチの方がよっぽどましだよ、と。

理屈というよりは本能的なものだが、少なくとも私は、今のところは、その本能を信じる。

村上釈迦vs朱孫悟空?5
「チャイナシンドローム」とはここ数年の日中間の軋轢によって日本人の心の中に生じた中国に対する「とまどい、恐怖、嫌悪」の感情を指している。とにかく中国は解りにくい、その解りにくさを解消しようというのが本書のねらいである。

「対談」だがホストは村上で、チャイナシンドローム解消役に村上が選んだのが朱である。「彼ほど中国の複雑な事情を、日本語で的確に説明できる研究者は他にいない」(村上)からである。村上自身「あとがき」で書いているようにこの人選は当たった。「中国の内政については、かなり深いレベルの話が出来たと考えている。日中関係をこれだけ全面的に、総合的に検証したものはそうないのではないかと自負している」ということだ。学者としても一流、胡錦濤政権内に人脈があるという朱の話は日本人の私には新しい発見の連続で実に興味深いものだった。チャイナシンドローム患者にはお勧めの一冊である。

だが楽しみはもうひとつある。ときに挑発も交えながらの村上のツッコミに、朱がその度に生真面目に答えるやり取りが実に面白いのだ。知的エンターテイメントの要素もある。村上によるあとがきを先に読むといい。彼の対談に臨むスタンスを意識しながら本文を読むと、この楽しみは倍増します。