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還らざる道

還らざる道
By 内田 康夫

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  • Amazon.co.jp ランキング: #307312 / 本
  • 発売日: 2006-11
  • 版型: 単行本
  • 347 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
渾身の書下ろし長編
旅情あふれる文芸ミステリー誕生!
被害者の消された「故郷」とは!? 男が辿った道を求めて、浅見光彦、三州(さんしゅう)、吉備(きび)、木曾(きそ)へ! 推理の旅から浮上する過去の秘密 行く先も目的も告げず、男は旅立った。二度と帰らない覚悟で———
〈もう、帰らないと、決めていたが……〉
被害者の遺した謎のメッセージ———!?
桜の季節、愛知・岐阜県境の奥矢作(おくやはぎ)湖に他殺体が浮かんだ。被害者は業界大手、白陽インテリア会長の瀬戸一弘と判明。瀬戸は、二度と還らないと決めていた過去へ旅立つという手紙を残していた。それは、ずっと隠してきた故郷への旅だったのか? なぜ、いま旅立たなければならなかったのか? 事件の真相を追って、三州(さんしゅう)、吉備(きび)、木曾(きそ)へ、浅見光彦も推理の旅に出た——。

内容(「BOOK」データベースより)
桜の季節、愛知・岐阜県境の奥矢作湖に他殺体が浮かんだ。被害者は業界大手、白陽インテリア会長の瀬戸一弘と判明。瀬戸は、二度と還らないと決めていた過去へ旅立つという手紙を残していた。それは、ずっと隠してきた故郷への旅だったのか?なぜ、いま旅立たなければならなかったのか?事件の真相を追って、三州、吉備、木曾へ、浅見光彦も推理の旅に出た―。

内容(「MARC」データベースより)
行く先も目的も告げず、男は旅立った-。被害者の消された「故郷」とは。男が辿った道を求めて、浅見光彦は三州、吉備、木曾へ! 推理の旅から浮上する過去の秘密…。旅情あふれる文芸ミステリ-。


カスタマーレビュー

おもしろくて一気に読みました5
私の地元、足助が登場しています。

ミステリー小説ですので、「本作品はフィクションであり、実在の個人・団体などとは一切関係がありません」とあります。

しかし、足助で土蔵のお店(書店&ギャラリー)をはじめた深見さんとか、「三州足助屋敷」を造成した観光カリスマが登場してたりするので、足助を知る者としては、なんだかうれしくなってしまいました。
ときどき、ノンフィクションかような錯覚にも陥ったりして...

ミステリーは久しぶりに読みました。ゆっくり読もうと思っていたのですが、ストーリーに惹きこまれて、一気に一晩で読んでしまいました。おもしろかったです。

歴史は繰り返す5
物語は、前作の「棄霊島」同様、相当古い話に遡る。
事件の真相を調べるにあたって、50年という歳月が、壁の様に立ちはだかる。
しかし、実は、この物語は、古くて新しい話でもあった。

今回も浅見光彦の推理が冴え渡るが、あまり兄の力を借りようとはしない。
そして彼は、またしも、事件の真相を調べる女性に、想いを寄せられる。
これまで彼に、想いを寄せた女性は、一体何人にのぼるのだろう?

ただ、この物語は、非常に真面目だ。
物語が追求するのは、あくまで正義であり、それ以上でも以下でもない。
ノリの軽い軽井沢の先生も登場しないし、幽霊話めいたテイストは皆無だ。

これまでの著者の作品では、軽井沢の先生が登場すると、コミカルで面白いという事で、歓迎する方もおられる。
私は、事件の質にもよると思うが、幽霊話は全く歓迎しないというのが、私の周囲の内田作品ファンの一致した意見だ。

人間の生き様にまつわる正義について描かれた力作だ。
含蓄のある作品であり、印象に残る。

真実と信念の追求4
人間、不本意ながら信念を曲げてしまうことがある。
自己顕示欲のため・家族を守るためなど理由は様々だろう。
だが、ひとたび嘘をつくと嘘を隠すためさらに嘘を重ねる結果となる。
そして、人生を狂わせ罪悪感を抱え、下手をすれば子孫にまで影響を及ぼす。
自分の命を掛けても守りたい信念を感じることができる。

市町村の合併、木地師の生活など地域に根ざしたことが描かれていて、なぜ事件は起こったのか、なぜ隠すのかが納得できて興味深い。