ぢん・ぢん・ぢん
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #386427 / 本
- 発売日: 1998-07
- 版型: 単行本
- 676 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
新宿歌舞伎町でヒモ修行をはじめたイクオは、その夜のうちに童貞を捨てた…性の遍歴、魂の彷徨!吉川英治文学新人賞受賞の鬼才、最新・最長・最強の問題作。
内容(「MARC」データベースより)
新宿歌舞伎町でヒモ修行をはじめたイクオは、その夜のうちに童貞を捨てた…。新宿を舞台に性の遍歴、魂の彷徨を経て成長していく青年の姿を描きながら、既成のモラルを問い直す問題作。
カスタマーレビュー
救いがないです。
この作品、ものすごいです。何がすごいって、読み終えて私は1週間ぐらい
心がずんと重く沈みました。ほんと救いがない作品なんです。でも問答無用ではまりました。かなり長い作品なんですが毎夜読みたくて読みたくて。スケコマシを生業にするためにさまざまな経験をつむイクオ。そしてイクオに喜ばれたいがために崩れていく則江。その2人が紡ぎだす希望と絶望。やはり萬月は天才です。非日常的な生活に浸りたい方お勧めです。
性と暴力
性と暴力の描写がずば抜けて素晴らしい。それに絡む自意識/自尊心の崩壊、地獄、そして・・・
暴力にともなう昂ぶり、セックスにおけるエロティシズム、すごくあたりまえのことだけれども、それらを知っている者ならばありありと思い描くことができるのではないだろうか?
一昨年に読んだ作品で最も印象深かったものです。
エゲつないけど教養小説!!
花村萬月が『文学界』で村上春樹を唾棄しているのを読んだのと、現在世間の巷で話題騒然・売行き絶頂の村上新刊を上下巻とも購入したのが相前後した。
幸か不幸か、まず萬月の『父の文章修行』を読み、そして村上本は放擲って(上巻50頁までは読んだが)、本作『ぢん・ぢん・ぢん』を手に取った。数年前、本作が単行本で出たときに買っていて、読まずに手元にあったことを思い出したからだ。
評者は普段エンタメ小説はほとんど読まない。だから本書を購ったのが何ゆえか、当時の記憶がない。これまでに萬月の小説では『二進法の犬』を読んだだけだ。
本書は冒頭からエゲつない。しかし、描写としては節度のあるものという気もした。
本作は所謂ビルトゥングス・ロマンの結構であり、主人公は極めて「倫理性」の高い男である。その倫理性は、最初童貞の恥じらいかとも思われた。しかし、それは違うことが追ってわかる。
本作に対して、半村良ほどのプロ中のプロがダンテ『新曲』に準えて激賞している。それをそのまま受け取るわけにはいかないが、いや待てよ、別に半村が萬月にお愛想を言う必要はないではないか? ドストエフスキーやバルザックといった真の文豪が敬愛してやまぬダンテの古典的作品に、これは準えるべき何かがあるのか? 機会があれば再読してみよう。
まずは『新曲』だな。そういえば、確か山田正紀に『新曲法廷』とかいうまさにダンテの古典を踏まえたミステリがあったなあ。





