大計なき国家・日本の末路
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商品の詳細
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- 発売日: 2009-09-08
- 版型: 単行本
- 288 ページ
エディターレビュー
内容紹介
戦勝国の横暴に対して、忍従すべき点は忍従し、適当に聞き流す点は聞き流し、いつのまにか自主憲法の制定、再軍備、独自外交の展開にこぎつけたドイツ、一方、なんでも言いなりになって洗脳され、国家としての芯を抜かれてしまった日本。
ロシアの天然資源をめぐっても、北方領土問題を筋論で押し通し、外交の硬直化をきたした日本に対し、怨念を胸に秘め、現実外交に徹し、今や天然ガスのパイプラインをバルト海海底を通して直接結ぶことに成功したドイツ。
長い戦乱の歴史を通して「戦争で負けて失ったものは、戦争で取り返すしかない」という現実を熟知していたドイツと、初めて敗戦を経験した日本の差といったら言い過ぎだろうか。
戦後補償、周辺国との関係、領土問題、再軍備、歴史教育、情報機関、メディア、政治家など、それぞれのテーマで日独の戦後を比較検証し、現在の日本の問題を浮き彫りにする。
日本が再び立ち上がるための教訓が、ここにある。
(著者まえがきより)
先の大戦におけるドイツのロシアに対する怨念は、日本と同様かそれ以上に大きいものがある。大戦中にドイツが失った領土問題もいまだくすぶり、完全に解決したわけではない。だがドイツは、未来志向で現実路線に徹することで、確実にその成果を手にしているのだ。
片や日本はどうか。日本でもサハリン沖の天然ガス田を共同開発し、日ロ間を結ぶパイプラインを建設する計画が検討されてはいた。だが、もろもろの事情から計画は白紙撤回され、サハリンの天然ガスは全量が中国に回されてしまった。かくしてエネルギー獲得競争において、日本はここでもまた、大きく立ち遅れてしまった。
その原因は何か。一つには、北方領土をめぐる日本の頑な態度に、ロシアが業を煮やしたことは疑いの余地がない。戦後六〇余年、日本はこの問題では一歩も引かぬ態度で交渉にのぞみ、その間両国は、得るものが何もなかった。いうなれば、不毛の議論のまま、いたずらに時を過ごしてきたのだ。
では、欧州では、この交渉をどのように見ているであろうか。
「戦争で負けて失った領土を取り戻したいと思うなら、もう一度戦争して勝つことだ」
この一言で、終わりである。それが長い間戦争を繰り返してきた欧州人にとっての歴史の常識であり、戦争に負けていながら、過去の条約や取り決めを持ちだして領土の返還を要求するなど、ナンセンス以外の何物でもない。これこそ「敗戦」というものの非情な現実なのである。
忍従するところは忍従し、戦勝国の言い分を聞き流すところは聞き流し、最終的には、再軍備を成し遂げ、自主憲法を持ち、米国からの服属を脱して独自外交を展開するドイツ! 片や、戦勝国の言い分をそのまま真に受け、従属の優等生となることで国家の芯を抜かれてしまった日本。現在の日本のおかれた状況は、まさに末期的と言ってよい。
だが考えてみれば、日本人はこれまでもこうした歴史的危機に何度も直面し、その都度立ち上がってきたのだ。私は日本民族のその力を信じたい。
内容(「BOOK」データベースより)
周辺国との関係を修復し、ロシアとも巧みに連携をはかり、いまやEUの実質的中心国としてゆるぎない存在感を見せつけるドイツ。それに対して、アジアにおいても世界においても、その存在感がますます希薄になりつつある日本。その差はどこから生じたのか。戦後補償、周辺国との関係、領土問題、再軍備、歴史教育、情報機関、メディア、政治家など、それぞれのテーマで日独の戦後64年を比較検証し、現在の日本の問題を浮き彫りにする。
著者について
1939年(昭和14年)旧満州生まれ。ノンフィクション作家。ドイツ・フランクフルト在住。1968年に渡欧、チューリッヒ大学、フランクフルト大学でドイツ文学と近代西欧政経史を学ぶ。滞独生活は40年に及び、独自の取材源をもとに、海外からの視点で日本を見つめる鋭い提言に定評がある。EUプレスクラブ、ドイツ婦人ジャーナリスト連盟会員。著書に『自由買い』(文藝春秋)『歯がゆい国・日本』『歯がゆい日本国憲法』(以上、祥伝社)『甘やかされるこどもたち』(ポプラ社)『国家の決断』(海竜社)など。
カスタマーレビュー
どうして子供の頃から日本国民であることに誇りが持てなかったか解った!
この本を読んで、これまでの疑問が氷解しました。
子供の頃から、こう思っていました。
日本とは国際・国内の政治においてなんとみっともない国だろう、こんなことでは誇りが持てない。
それにひきかえ、アメリカは何と素晴らしい自由で平等の国なんだろう。
中年になった今では、大東亜戦争前は誇り高かった日本が、敗戦後思想的に混迷し、骨のない民族に成り下がってしまったこと、アメリカが敗戦国である日本に援助と保護を与えた一方で、未だに帝国主義をやり今でも世界各地で思想改造や経済従属というかたちで植民地支配していることがぼんやり解ってきたところでした。
戦後の日本史を学校ではなぜか詳しく教えないこと、そしてヒステリックに平和を叫べば事足れりとするエセ社会主義者たちの根源はどこにあるのか。
なんだかおかしいなと日頃思っているこの国の有様を一刀両断し、仕組みを白日の下にさらしてもらった気がします。
著者は相当危険な目にあわれるのではないかと心配になります。よくこの本を世に出してくれました。
この本は中学高校の教科書の副読本にすべきです。
まともな国際感覚がない限り日本は国際政治においてピエロを演じ続けるだろう。今はアメリカ保護下でのピエロだが、予想されるアメリカ経済没落により保護がなくなった場合は国際政治上の駆け引きの暴風にさらされる。
同じ敗戦国でありながら、目立たずしたたかに民族として主権を回復したドイツに学ぶ点は多い。私ももっと勉強します。
多くの日本人に読んでもらいたい。読んで損はない一冊。
よく日本では「日本人が黄色人種だから欧米にひどい目にあわされた」なんて聞く。
しかし、この本を読むと今の中共を寛大に感じてしまうほどだ。黄色人種だから・・なんて言葉は勘違いも甚だしいのだとわかる。
欧州というのはローマの時代から白人同士で凄惨な戦いを繰り返しており、その欧州の戦争に対する思想・ルールを知る事の出来る一書。
日本のシベリアに移送された60万人の日本兵の出来事など、あちらさんでは日常茶飯事。
自国の兵士でさえ捕虜となり帰国するとスパイの疑いありとしてシベリアに強制移住。
2500人の将校を含む9万人が降伏し、零下31度の極寒の中、昼夜とも呑まず食わずで歩き続けた。動けなくなったら射殺され、たどり着くまでに4万人が落命。強制労働の中次々と落命し帰国できたのは6千人だった。
1600人のユダヤ人難民を乗せた船を銃撃し虐殺したイギリス。
予備知識もないまま地雷の撤去作業を素手でやらされ1万人が落命。
なんてアチラサンではごくありふれた話が多く紹介されている。
日本人があちらさんの思想と比べいかに甘いか。
どのように国際社会を日本は生き抜くべきか。
そんなのを思い知れる本です。
アメリカの捕虜になれば・・・同じ白人でも敗者は悲惨
ドイツ人は、ナチスに罪をかぶせて戦争犯罪を巧みに回避したと聞いていたが
千百万人の捕虜、国土の割譲など日本以上に悲惨な戦後であった。
国のために戦った同胞
ソ連などで地獄をあじわったドイツ人
同じ敗戦国として、日本のために戦った人たちのために祈りたい気持ちで一杯になった。
何かできることはと、靖国神社崇敬奉賛会にでも入ろうと思ったが、五万円・・・
退職金、宝くじが出たら入ろうと思わせるような、国について考えさせる良い本です。





