ぢん・ぢん・ぢん〈上〉 (祥伝社文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #36820 / 本
- 発売日: 2001-03
- 版型: 文庫
- 541 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
“眼前にむごたらしいほど薄汚い中年女の肉体が屹立していた。それはおぞましい光景だった。納豆を食べ終わったあとのご飯茶碗のようなぬめりがてらてら光っていた”。家出少年イクオの、新宿歌舞伎町でのヒモ修行、浮浪者生活。性の遍歴、魂の彷徨…。芥川賞受賞の鬼才がジャンルを超えて世に問う畢生のビルドゥングス・ロマンの超問題作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
花村 万月
1955年、東京生まれ。中学卒業後、職業を転々としながら全国を放浪。89年、『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞受賞。以後、数々の問題作を発表する。98年、『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞受賞。本書『ぢん・ぢん・ぢん』は『鬱』(山本周五郎賞候補)に続いて発表した問題作。98年、『ゲルマニウムの夜』で第119回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
儚さは切なさを超えるんだね
タイトルのとおりであります。儚いがゆえに性に固執してしまう人達。切ないがゆえに彷徨う激性媚薬、おもむろに激性媚薬・・・。この作家の作品を読んでいると、どんなに過激なセックスシーンもいやらしさというのが全くなく、その行為に溺れてしまわなくてはならない、もしくはならなかった魂の放浪が描かれていると思います。美醜という概念の恐ろしいほどの奥深さ、または残酷さを、この作家はさらりと描いてしまう凄さ。基本的にはエンターテイメントなのですが、三島や壇一雄を彷彿とさせる純文学の精神が根底に流れていて、決して一時の劇薬的小説ではありません。
重い。くどい。
主人公以外のキャラクターはそれなりに楽しめそうな個性があるのだが...
最後の方は哲学書の趣アリ。かといって主人公が抱える疑問の答えには辿り着かず、すごい終わり方をしてしまう。
久しぶりに夢に出てきそうな作品(良くない意味で)。





