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黒祠の島 (ノン・ノベル)

黒祠の島 (ノン・ノベル)
By 小野 不由美

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  • Amazon.co.jp ランキング: #625978 / 本
  • 発売日: 2001-02
  • 版型: 新書
  • 346 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
その島は風車と風鈴に溢れ、余所者には誰も本当のことを話さなかった―作家葛木志保が自宅の鍵を預け失踪した。パートナーの式部剛は、過去を切り捨てたような彼女の履歴を辿り、「夜叉島」という名前に行き着いた。だが、島は明治以来の国家神道から外れた「黒祠の島」だった…。そして、嵐の夜、神社の樹に逆さ磔にされた全裸女性死体が発見されていた…。島民の白い眼と非協力の下、浮上する因習に満ちた孤島連続殺人の真相とは?実力派が満を持して放つ初の本格推理。

内容(「MARC」データベースより)
作家葛木志保が失踪。パートナーの式部剛は、彼女の履歴を辿り「夜叉島」に行き着くが、島は国家神道から外れた「黒祠の島」だった。嵐の夜、逆さ磔にされた全裸女性死体が発見される。因習に満ちた孤島連続殺人の真相とは?

出版社 祥伝社 宣伝マーケティング室
『屍鬼』から2年…待望の最新長編は初の本格推理! その島は風車と風鈴に溢れ、余所者には誰も本当のことを話さなかった──失踪した作家・葛木志保を捜す仕事上のパートナー・式部剛は、過去を切り捨てたような彼女の履歴を辿り、明治以来の国家神道から外れた「黒祠の島」に辿り着いた…。因習に満ちた孤島に起きた連続殺人の真相とは? 実力派が満を持して放つ初の本格推理! ぜひお読みください。


カスタマーレビュー

傑作だと思うのですが!5
小野さんのデビュー作(ティーンズハート時代)からのファンですが、この作品は他のシリーズ作品と毛色は違うものの、非常に良く練られた内容のミステリで傑作であると思っています。
結末がわかっているのに、もう幾度となく読み返しています。

主人公(男性)が仕事仲間でもあった女性を探すという内容ですが、余計なロマンス要素を一切はぶいて、特殊な島で起こる凄惨な結末へと一気にすすめていく筆致はさすが小野不由美さんと言う他ありません。
「罪と罰」というテーマを、こんな切り口で!?

”小野作品はシリーズが多いからなぁ”と今まで手にとってこられなかった方、この作品だけでも読んで下さい!おそらく他の著作にも手が伸びます。
また、「屍鬼」に震撼された方なら、この「黒祠!の島」は好きかと。
逆に「屍鬼」より読みやすい作品だと私は思っていますが。。。

評価が低いのが驚きですが、こればっかりは好き嫌いと言う事でしょうか。

残念です。
だけど、私は非常に好きな小野作品です。

駆け足なホラーサスペンス。3
閉鎖的な環境、それに従属する人間、表と裏の顔……
「屍鬼」でも感じた事だけれど、小野不由美はそういうものを書くのが
極めて上手。

しかし、この物語は、あまりに駆け足でストーリーが進む為、
各登場人物の心理描写が少なく、感情移入は全くできない。
被害者・加害者はもちろん、謎の解き手である式部でさえ、
どんな人間なのかいまいち理解できないまま、物語は進む。

本来は長編として書くはずだったものを、無理やり縮めたような印象が
残る。
舞台になる島や、小道具の風車・流される牛、不可思議な社や神像、
島に伝わる古くからの因習……
などの道具立てはとても良かったのに、せっかくのそれを消化しきれて
いないように感じた。

それまでずっと駆け足で進んできた物語は、急展開の後、突然終わる。
謎も解けた、目的も果たした、というのは解るが、
ぶっつりとそこで切られてしまうような、どうにも納得がいかない
終わり方だった。

「黒祠」の面白さが…2
それなりに面白く読めた。「黒祠」(国家神道から排除された宗派)という題材を『十二国記』の著者がどのように消化してくれるのかとても楽しみに感じられた。

と、過去形で書くのは「黒祠」の面白さがあまり出ていないように感じられたから。単に「黒祠」の島なので、島民が今も奇妙な信仰を持っているんだよ、というだけ。

「島」という閉ざされた空間というのは、しばしば小説の題材になる。そこに「黒祠」を持ち込んでさらに閉じた空間として仕上げる。小野氏の筆力でこの「舞台」の上でどれだけ魅力的なストーリーが展開されるかということだったのだけれど。

最後まで一気に読ませたのは、小野氏の筆力と、「島」「黒祠」という舞台設定に対する興味だったろう。読み終えた後にはやや残念な印象を持つこととなった。