「チベット問題」を読み解く (祥伝社新書)
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商品の詳細
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- 発売日: 2008-06-26
- 版型: 新書
- 232 ページ
エディターレビュー
内容紹介
急にクローズアップされたような、チベット問題だが、中国が侵攻したのは60年も前のことだ。
世界中から人権問題を含め非難が殺到した。
なぜか、日本だけこの問題に沈黙してきた。いま、やっと関心を示した日本人にこの問題の本質・核心を分かりやすく書いたのが本書である。
内容(「BOOK」データベースより)
半世紀にも及ぶチベットの問題の核心・本質をわかりやすく解説。
著者について
1948年、長野県生まれ。慶応大学法学部卒業後、ビジネスマンとしてアメリカ、シンガポール、タイに駐在しアジア各地での業務を経験。東南アジアの政府系企業、華僑系財閥企業とのジョイントベンチャーによるリゾート開発を担当。現在、その経験を活かし、アジア情勢の研究、講義を行う。松蔭大学教授。
カスタマーレビュー
チベット問題入門に最適
1.チベット問題とは何か?
2.どういった経緯で中国に支配されたのか?
3.中国がチベットを手放さない理由は?
4.ダライ・ラマはどういう立場を取っているのか?
これら一つ一つが順を追って丁寧に解説されており、表題の通り、まさにチベット問題を「読み解く」本となっています。
冒頭部分にある、「チベットと同じ事が日本に起きたらどうなるか」というシミュレーションだけでも読む価値があります。チベット問題が日本にとっても他人事ではない、身近に差し迫った危機なのだと理解できるでしょう。
ダライ・ラマ14世に個人的に肩入れしている部分はあるものの、チベット問題を扱った本の中では、群を抜いてよく整理されていると思います。
チベット問題を一から知りたいという人も、情報が錯綜しすぎてよく分からなくなっているという人も、一読の価値があります。
非常にわかりやすく解説されています。
チベット問題のこれまでの経緯と日本ではなぜ、関心が高まらなかったのかがわかりやすくまとめられています。とくに中国にとってチベットが「宝の蔵」だということがよくわかりました。また、インドのチベット問題への対応や東南アジア諸国が日中関係をどう見ているか、が実体験に基づいてわかりやすく書かれている点もよかったです。
チベット問題は100%中国に非があるのに・・・
チベット問題は中国に非があると分かっているのに、なかなか声を上げられない。中国につい親近感を感じてしまうし、もうチベット=中国を自明と感じてしまっているからか。本書について「チベット側の視点に立った」というおかしな表現をしてしまいそうになった。改めて説明すると、本書は中国政府の民族弾圧と最近の自治運動の動向をよくまとめ、チベット自治政府やインド亡命チベット族の教育や生活などについても紹介している。
ちなみに著者の見立てと私自身の考えはいくつか異なる点もあった。「中国はチベットを手離さない理由」として豊富な資源、移住用地確保など5つ挙げていた。確かにどれも当たっているとは思うが、根源的な理由ではないと思う。「チベット問題では一切妥協しない」という面子(まさに著者が例えた戦前の日本の満州権益のような)、「チベットは歴史的に中国のもの」という共産中国建国以来の国民的な思い込ませ、というか洗脳という理屈を超えたものではないだろうか。また、「油断してると日本もチベットのようになる」という指摘もあったが、どうだろうか。戦前の日本は満州で味を占め、英米の権益に手を出して痛い目にあった。アメリカの勢力圏にある日本に手を出したらどうなるか、日本の失敗を研究した彼らが二の舞を踏むだろうか。
とはいえ、著者の考え・意見には根本的には同感だ。チベット民族の意志が尊重される日が早くに来ることを望んでやまない。



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