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裁判官の人情お言葉集 (幻冬舎新書)

裁判官の人情お言葉集 (幻冬舎新書)
By 長嶺 超輝

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  • 発売日: 2008-09
  • 版型: 新書
  • 222 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
「困ったときには私に会いに来てもいい。そのときは裁判官としてできるだけのことをします」―公判中、氏名を黙秘し続けた窃盗犯に罰金刑を言いわたして。情を交えず、客観的な証拠だけに基づいて判決を下すのが裁判官の仕事。しかし彼らも人の子。重い刑を言いわたす前には大いに迷うし、法律と世間の常識のギャップに悩むこともある。葛藤を乗り越えて、自らの信条を賭して語りかけるとき、被告人の頑なな心が氷解しはじめる―。ベストセラー『爆笑お言葉集』に続く涙のお言葉集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
長嶺 超輝
1975年長崎県生まれ。九州大学法学部を卒業後、弁護士を目指し、塾講師・家庭教師をしながら司法試験を受験。七回の不合格を重ねて懲り、ライターを目指して上京。初の著書『裁判官の爆笑お言葉集』(幻冬舎新書)が三〇万部を超えるベストセラーになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

裁判員制度が始まってからもこのシリーズは続けて欲しい。4
「爆笑お言葉集」に続く第2弾。柳の下の・・・と思いながらも結局購入。内容も構成も前作とほぼ同じだが、傍聴仲間の原稿や外国の裁判官のお言葉も紹介されている。前作がヒットして忙しくなったのだろうか。

印象に残ったのは、法律的に導き出される量刑が心情的に科すべきと考える量刑よりも軽いケースにおいて裁判官が被告に対してかける“お言葉”と、それに対する著者の解説だった。

そして、中でも印象に残ったのは、福岡で起きたひき逃げ事件の判決に対するものだ。

幼児3人が死亡したこの事件で裁判所は、検察が求めた危険運転致死罪の適用による懲役25年の求刑を退け、業務上過失致死傷による懲役7年6ケ月の判決を言い渡したのだが、個人的な感情としてはこれだけのことをやらかして懲役7年しかならんのかという単純な憤りは感じたものの、それと同じくらい、判事の法解釈について疑問を呈することはなく、被害者感情に配慮がないといった感情論にのみ終始する多くのマスメディアに違和感を持った。

著者はこの判決に対して、裁判官の職務は法律を厳格に解釈し刑罰を科すときには慎重に“控えめ”に(これを「謙抑性」というらしい)することではあるがこの事件で裁判所はその謙抑性を効かせ過ぎたとしてその理由を述べている。この解釈が専門家達から見るとどうなのかはわからないが、少なくとも法の素人であるわたしには納得できた。

この本で紹介されている数々の“お言葉”は裁判官としての立場と一私人としての立場に齟齬が生じたときに、裁判官が思わず発した言葉ではなく考えに考え抜いた言葉であるに違いない。

裁判員制度の開始を間近に控え、ここ数年裁判傍聴記的な本、もと裁判官が裁判所の内情を暴露したような本も多く出版されている。この本は前者に近い内容だ。著者は司法試験を目指し最後は挫折しライターとして再出発した人物である。素人と専門家の中間に位置している。もしかしたら、裁判員制度が始まる前に一番参考になるのはこういう人が書いた本なのかもしれない。

"裁判官の爆笑お言葉集"の続編です4
基本的に"裁判官の爆笑お言葉集"の続編です。お言葉、コメント、時々コラムが入っているという構成です。こっちの本での独自の試みとしては、日本以外の裁判官のお言葉も少し入っているというところでしょう。どれも読みきりの構成ですから、"裁判官の爆笑お言葉集"でもこちらでも、お好きな方から読むのでよいと思います。

あくまでも主観的な意見ですが、お言葉のバリエーションは"裁判官の爆笑お言葉集"の方が少し豊富かもしれません。一方、著者のコメントはこちらの方がより詳しいように思います。いずれにせよ、難解な本ではなく、どちらも簡単に読み終わります。

司法を少し身近に感じる、犯罪を通して世の中の一面を知るという2つの点で、興味深い企画だと思います。

「人情編」は判断に苦しみます!3
人情編で、これだけの内容を纏めようとすると、著者も大変ですね。
裁判官も人の子です。事件を担当して、判決を言い渡したあと、裁いた
人に言葉を付け加えるのは、よほどの事情があるのでしょう。
本書を読んでみて、不足していると考えられるのは、やはり、裁判の内容(記録)
の乏しさです。あまり詳細に記述すると、個人情報保護(プライバシー)を侵害
することもあるのでしょうが、『裁判の内容がわからないと、なぜ、この裁判を
担当した裁判官が、このようなお言葉を発したのか不明』ということもあります。

読者の立場からすれば、色々と注文したいこともあるでしょうが、よく、ここまで
纏められたと、敬意を表します。
次回の【犯罪編】を期待します。