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杜若艶姿―酔いどれ小籐次留書 (幻冬舎文庫)

杜若艶姿―酔いどれ小籐次留書 (幻冬舎文庫)
By 佐伯 泰英

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  • 発売日: 2009-08
  • 版型: 文庫
  • 302 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
大店の幼女を狙った連続誘拐事件には、どのような裏があるのか。当代切っての立女形・岩井半四郎から芝居見物に誘われた小籐次は駿太郎の健やかな成長も相まって束の間の平穏を味わっていたが、ふとした拍子に下手人らしき賊の居所を突き止める。小籐次は御用に同道するが、騒動はそれだけに留まらなかった…。人気シリーズ、怒涛の第十二弾。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
佐伯 泰英
1942年北九州市生まれ。日本大学芸術学部卒。『闘牛』でデビュー。98年に時代小説『密命―見参!寒月霞斬り』を発表するや、迫力のある殺陣と人情味溢れる物語で読者の圧倒的支持を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

赤目小藤次最高!5
数ある佐伯泰英作品のシリーズの中でこの「酔いどれ小藤次留書」がなぜか一番好きである。
容姿容貌は数ある主人公たちの中でおそらく一番かっこう悪い。
でも、作品中で女性の登場人物たちが好意を寄せたように、私も、惚れこんでしまった。
こればっかりはいくら口で説明してもだめだ。ぜひとも読んでいただくしかない。

暑さも吹っ飛ぶ爽快感!5
当代きっての立女形・岩井半四郎から
芝居見物に誘われた酔いどれ様。
北村おりょう様を誘っての芝居見物。
「眼千両」「杜若半四郎」と称せられる岩井半四郎と
「一首千両」の酔いどれ小籐次。
盆興行の市村座は「二人千両」と銘打って、
初日を迎えた。
御鑓拝借以来続く四家との因縁。
ここしばらくは四家とも大人しく、
もう怨恨は薄れたかに思えたのだが。
「二人千両」で再び酔いどれ小籐次の名声が上がると
またぞろ蠢きだす黒い影。
はてさて今度はどんな敵が・・・。

そんな中で、駿太郎は健やかに育ち、
いつの間にか一人歩きを覚え、片言ながらしゃべり。
その成長で、
物語の中でも確かに
時間が流れているのだと感じ入った次第。
おりょう様の小籐次を思う気持ちがまた温かく、
それを見守る周囲の人々も温かい。
真面目に働くことの大切さや
報酬をいただくことのありがたさ、
人を思いやる心の大事さ、
現代人がともすれば忘れそうになる
そんなたくさんのことが
この物語には描かれている気がする。
確かに、物語に出てくる人々は、
堅実に生きてる人々ばかりで、
食い詰めてどうしようもない人ではないのだけれど。
だから人に優しくも出来るのかもしれないけれど。

だけど人は感謝する心、優しい心を
忘れちゃだめだとやっぱり思う。

暑い真夏のある午後に
清涼な気持ちになれた一冊。