近代の奈落 (幻冬舎アウトロー文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #135325 / 本
- 発売日: 2005-12
- 版型: 文庫
- 510 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
被差別部落の問題を考えることは日本の近代を考えることであり、部落解放運動を考えることは日本の社会運動を考えることだ。『突破者』の著者が、全国各地の部落を訪ね幹部に会い、かつてその地で激しく闘いつつ悩み葛藤した、水平社以来の運動家たちの歴史群像をいきいきと描ききった!近代日本の100年とはなんだったのかを問う激震問題作。
カスタマーレビュー
部落問題から近代の本質を考える
この本は、日本に現存する部落(九州〜東京)を著者が取材し、主に水平社宣言(1922)以降の部落開放運動について記述したものである。たしかに、この淡々とした歴史的記述には胸を打たれるものがある。しかし、本書の論点は、そんな歴史を踏まえた部落の現在の姿にある。差別は一部にはなお陰惨に残っているとはいえ、若者は全国に拡散し、補助金で部落地域の再開発が行われ、かつての共同体としての連帯感(一体感)が失われてしまったのではないか?部落には、近代化した日本が失った何かがあったのに…。これでいいのか?文庫版解説で、社会学者・宮台真司は、現在の部落の姿を沖縄・在日朝鮮人の問題と同形の問題であるとする。本土や日本人の周辺にあったがゆえに独自の共同体・結びつきがあったのに、近代化することで便利で快適ではあるが何かがなくなる。苦しい闘争の末、彼らが勝ち取ったものが陳腐だなどとは言えない。しかし、考えさせられる本である。
いいスポンサー見つけて良かったね。
福岡で 麻生セメントと 解放同盟と 揉めて 麻生氏と松本氏が事務所で
交渉していたというのが 福岡解同の羽音氏の証言で 出てくるのが面白かった。こういう系譜に 今の麻生太郎氏があり また 解放同盟と関係の深い古賀誠氏という存在があるということに気がつかされました。
中上健次の小説が下手になった理由
関東ではほとんど聞かれない部落問題だが、関西ではまだまだ根強い。
解説で宮台が言うように、近代化によって部落差別が薄くなるというのはいいことだろう。しかし、薄まって無になるということは、きっとないだろうから、新たな運動論や質が必要だ。
たとえば、経済的には利権が規制緩和されると、逆に国家権力がそれを寡占するという構造も一方である。パチンコ業界がそうだ。
中上健次は吉本隆明が言うように「柄谷行人なんかとつきあうから、小説が下手になった」というのは言い得て妙で、日本のレベルの低い亜インテリごときにイカレテしまった中上の学歴コンプレックスと現実・現場乖離が出生からも解離してしまったというおそまつなのだろう。この捉え方は目から鱗だった、さすが学さん。
これからも安吾風に頑張って欲しい。




