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永遠の仔〈4〉抱擁 (幻冬舎文庫)

永遠の仔〈4〉抱擁 (幻冬舎文庫)
By 天童 荒太

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  • 発売日: 2004-11
  • 版型: 文庫
  • 345 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
笙一郎と梁平の三人だけで母の葬儀を終えた優希は、悲しみを振り払うように再び病院に戻っていた。失踪を続けていた聡志は笙一郎の前に現れ、事件の真相と姉への思いを語り始めるが、捜査の手が伸びたことで再度逃走を図り、交通事故に遭い病院に搬送される。意識を取り戻した聡志に、優希は長年抱えてきた秘密を告白する決意を固めたが…。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
天童 荒太
1960年愛媛県生まれ。86年「白の家族」で野性時代新人賞、93年「孤独の歌声」で日本推理サスペンス大賞優秀作、96年「家族狩り」で山本周五郎賞、2000年「永遠の仔」で日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

何だか5
 現在の話より、過去の話のほうが面白い。
 子供の心理が上手すぎますよ。よっぽど研究したんだろうな、ということがひしひし伝わってくる。さすが教祖。

淡々と真相へ、ラストへ4
 一気に読み終えたが淡々としている感じを受けた。あとは過去も現在もラストに向かうだけである。さて、どうなるかと言う展開。
 
 聡志の動機、優希の決意、笙一郎と梁平、それぞれの想い。向かう先はどこなのか。そして事件の真相は。全てが予定されたかのように消化されてしまう。
 
 優希の思いと決意にも共感を得ることが出来るか。ここまで読んできた上で彼女の人間性が読めてきたが、まだそうでない部分も多いだろう。分かっちゃいないが。自暴自棄にもなったのは笙一郎。自分に素直になれないのは、誰でも同じなのか。
 
 梁平はどうするのだろうか。開き直りともとれる勢いと、凄惨で淡々とした四巻の終わり方。そこまでもストーリーを発展させる。とは言ってももう架橋、そろそろ終わる。終わるのか?と言う疑問もあるが後は一気に流れる。
 
 取りあえず、ラストに向かう面白さと楽しさは受け取った。優希の心理描写は秀逸だが、笙一郎と梁平が淡々で盛り上がりには欠けるか。終わり方だけは次に繋げると言う展開ではあったが。ラストには自分は素直にいいと思ったんでまあ評価はこんな所か。

だれでも、抱擁はされたいよなぁ。5
思うとおりになんかいかない。
そんなに高い望みだとは思わない。
けれども、それもかなわない。

これだけの内容を無責任に書けるわけもなく、
おそらく徹底した取材で、
かなり研究しているのだろうと思う。
その分のリアルさが、
鳥肌が立つほどの深い感を誘う。

幼児虐待、DV、殺人・・・、
もちろん言い訳もできない犯罪である。
あらゆる犯罪において、
もっとも被害を受けるのは、
いつでも社会的弱者である子どもたちである。

保護されるべき、
保護されたい子どもたち。
その子たちが、
保護者によって歪められた。
どんなに彼らを取り巻く状況や、
保護する側が言い訳しようと、
子どもたちのとってはつらく冷たい記憶にしかならない。
そして、
その記憶は、
彼らの生きる支えにはならない。

すべての人がそんな苦い記憶を持っているわけではない。
しかし、
何らかの、共感・共苦があると思えてしまう。
そしてきっと、
人はだれも、
誰かに抱擁されたい、
そう思っているに違いない。