異形の将軍―田中角栄の生涯〈上〉 (幻冬舎文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #86435 / 本
- 発売日: 2004-02
- 版型: 文庫
- 318 ページ
エディターレビュー
出版社/著者からの内容紹介
吃音に苦しむ少年時代。軍隊で苛められる青年時代。やがてその男は小学校卒の革命的政治家となり、永田町に君臨する。権力を肯定し、高度成長を演出した情念の宰相の栄光と汚辱の一大叙事詩。
内容(「BOOK」データベースより)
田中角栄は、大正七年に新潟県刈羽郡二田村(現・西山町)に生まれた。吃音に苦しむ少年時代、軍隊で苛められる青年時代をおくるが、二十八歳で国政の舞台に登場するとたちまち頭角を現し、やがて小学校卒の革命的政治家として永田町に君臨する。三十年以上にわたり日本を支配する道路特定財源などの戦後システムはいかにつくり上げられたのか。
内容(「MARC」データベースより)
戦後の焦土に忽然と出現した小学校卒の革命的政治家角栄。類い稀な人間力と権謀術策で日本の高度成長を演出し、カネと女、権力を大らかに肯定した戦後最大の巨魁の生涯を描く評伝。『夕刊フジ』連載「田中角栄伝」をまとめる。
カスタマーレビュー
人間 角栄
一年の半分は豪雪のため雪に埋もれる生活をする新潟県二田村。そこで産声を上げた角栄は6人の姉妹に囲まれて育つ。幼少期より吃音に悩まされるものの、克服への努力は並大抵のものではない。高等小学校卒業後、土木仕事を始めたころから彼の運命はすごいスピードで好転する。
私の記憶の中の田中角栄といえば「まあこの~」と加藤茶が真似をしていたものが先ず浮かんでくる。次はロッキード事件の汚職政治家。
この本を読んで、彼について簡単には語れないな、という思いが強くなった。
人一倍の努力家であり、腰が低く、愛嬌がある。記憶力に優れ、約束は絶対に守る。
上巻は、田中角栄の生まれたときから、幼少期、土木作業員、軍隊生活、社長角栄そして政治家。「しだいにくろずんだ策略のくまどりを宿すようになって」小佐野賢治との関係が深くなっていくところまでです。
数ある角栄論をうまくまとめた
数ある角栄論をうまくまとめてはいるものの、著者自身の独自の視点に欠け、面白みがない。角栄の元秘書、早坂茂三の本の方が読ませる。角栄に関する概要を手早く知るとともに、角栄に関するどのような参考文献があるかを知るための手がかりには有効かもしれない。
改めて“田中角栄”のすごさを感じられる一冊だ
本書は歴史小説の巨匠、津本陽氏の作品だが、小説というよりもドキュメントといった方が正しい作品である。そして今まで様々な者に書かれてきた“田中角栄”という人物についてのまとめ的な要素が強い。文章中に参考文献からの引用文が多数出てくるが、すっきりとまとまっているのはやはり筆者の筆力、構成力のたまものであろう。故に“田中角栄”に対し、新しい定義をしめしたということではなく、あくまでも読みやすくまとめたものと言えよう。しかし、そこは津本氏の作品である。筆者の“田中角栄”に対する思い、そして現在までの他の政治家との比較は、最後は寂しい末路を迎えた天才政治家に対し、かなり愛情のこもったものとなっている。ぜひ、“田中角栄”をリアルタイムで感じた世代もそうでない世代も読んでもらいたい一冊だ。





