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銀二貫

銀二貫
By 高田 郁

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  • 発売日: 2009-06
  • 版型: 単行本
  • 296 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
大坂天満の寒天問屋、井川屋の主・和助は、仇討ちで父を亡くした鶴之輔を銀二貫で救う。大火で消失した天満宮再建のために、工面した大金だった。引きとられた少年は松吉と改め、商人としての厳しい躾と生活に耐えていく。番頭善次郎、丁稚梅吉、評判の料理人嘉平とその愛娘真帆ら人情厚い人々に支えられ、松吉は新たな寒天作りを志すが、その矢先またもや大火が大坂の町を焼き払い、真帆は顔半面に火傷を負い姿を消す…。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
高田 郁
兵庫県宝塚市生まれ。中央大学法学部卒業後、1993年に漫画原作者としてデビュー(筆名:川富士立夏)。2008年に『出世花』(祥伝社)で時代小説の世界へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

いつか直木賞受賞して欲しい5
「八朔の雪」が書店で目に留まりこの著者のことを知りました。
「八朔の雪」は中盤から涙が止まりませんでしたが
この「銀二貫」は最初から涙が出続けでした。
この2作品に共通する読んでとても幸せな気持ちになる読後感は
何からくるのだろうと考えました。
商売人としての良心というよりも人間としての誠実さに
あふれていて、自分もこんな風に生きたいと思ったし、
人への愛情、仕事への努力、そして生き方の誠実さ
を改めてもっと意識して行こうと感じました。
そんな風に自分の生き方に照らし合わせて読まなくても
ただ、単に上方の商売人の物語として読んでも
とても面白いとは思いますが、普段小説読みながらはそれほど
泣かない自分が号泣に近い泣き方しながら読んだということの
理由を考えてしまいました(笑)

今後が楽しみな作家5
『出世花』に続いて、出版されて間もないこの本を読んでみた。
『出世花』とは打って変わって、上方の寒天を商う商家が舞台の長編人情話。
史実に基づいているかは定かではないが、練り羊羹の誕生の秘話を筋に、主人公と幼馴染の少女との恋物語を絡め、ところどころに「銀二貫」というキーワードを主人公の20年間にちりばめ、かなり良くできた話だ。

途中、何度も涙しそうになる話だけど、決してお涙ちょうだいの話ではなく、主人公や彼を取り巻く人たちの凛とした生き様が見事に描かれている。

彼女の本を読むのは2作目だけど、かなり気に入った。最近、読んだ時代物ではベストかもしれない。いや、時代物に限らず、今年読んだ小説の中でもベストに近い。

本当に楽しみな作家だ。

現代人に足りないもの5
出世花もよかったけど銀二貫もよかったです
辛抱とか恩義とか、現代では見向きもされないような
昔気質が花開くストーリーにぐいぐい引きつけられます
辛抱も恩義も今の自分には耳の痛い言葉ではありますが。。。