太郎が恋をする頃までには…
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #33842 / 本
- 発売日: 2008-10
- 版型: 単行本
- 332 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
五十嵐今日子、42歳。元亜細亜テレビの看板キャスターであり、新聞記者に転身後も“ラブ&ヒューマン”をテーマに第一線で活躍を続ける、シングル女性のトップランナーである。“お転婆”“じゃじゃ馬”“生意気女”、絶対結婚しないと思われていた今日子が、突然結婚した。しかも、バブルの申し子のような彼女が選んだお相手は、離婚歴ありの猿まわし師、海地ハジメ―。取材がきっかけで出逢った二人は、一見華やかな人生を送っているかに見えるその奥底に、互いに強烈な淋しさを感じとる。連日、今日子の元に押しかけて、プロポーズを繰り返すハジメ。違和感と反発を覚えながら、やがてハジメの人間としての強さ、優しさ、そして底知れぬ哀しさに強く惹かれていく今日子。そんなある夜、ハジメは「俺の…俺の家族の歴史を聞いてくれないか?」と口にする。そして彼はゆっくりと、自分と、自分の家族を縛る事実について語り始めた…。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
栗原 美和子
福岡県生まれ。フジテレビ・プロデューサー。1987年フジテレビ入社。辣腕プロデューサーとして数々のヒットドラマを生み出す傍ら、脚本・小説・エッセイ等、執筆活動も精力的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
なぜハッピーエンドを避けたのか・・・
AERAのインタビューで栗原氏は、出版者側の意向からハッピーエンドにしなかったと話しています。だからこそ単なる小説ではなく私小説としてできるだけ太郎氏と栗原氏の真実に近い形にストーリーを変えたとも。
しかしラストがハッピーエンドでないことにより、結局、二人は差別を認めてしまった、差別に負けてしまったのだと読者には取れるのではないでしょうか? 学歴も社会的立場も年齢も高い栗原氏のような女性でさえ、部落差別に打ち勝つことは難しいのだと感じる人は多いのではないでしょうか? 現実は太郎氏栗原氏は今も婚姻を続けており、二人は勝ったのでしょうが、そしてその答えが表紙の写真なのでしょうが、現実のお二人を知らない読者には敗北の書、いかにも現代の「破戒」と読めてしまうのではないでしょうか?
「誰かを不幸にして手に入れた幸せは、本当の幸せとは言えない」と言い古された言葉がこの小説にも出てきます。でも差別者を幸せなまま、差別を許したまま存在する幸せってなんなの、まやかしなんじゃないでしょうか。それより一時的には誰かを泣かしても=不幸にしても、結果的に差別を無くし、差別に打ち勝ち生きていく方が大切なんじゃないでしょうか。
ハッピーエンドにして欲しかったです。差別と闘い、差別を許さず幸せを勝ち取って見せます、と高らかに宣言して欲しかったです。
読まなければ始まらない
新たな試みをした人に対して、批判や文句を浴びせることほど安易なことはない。手法や具体論は千差万別あるのは当然だが、大切なのは、誰もやっていないことに踏み切るその行為そのものだ。
そういった意味で、この作者とモデルとなったご主人は、前人末踏のことをやったのだから、先ず称賛に値する。それを我々は認めるべきだ。
そこから議論が生まれてゆくことは、作者自身もやぶさかでは無いだろう。むしろ望むところなのかもしれない。
そのためには読まなければならない。読まれなければならなぃ、この小説は。そこから全ては始まるのだ、と私は思う。
ノンフィクションにし方が良かった
それなりに感動しましたが、結末と現状が異なることから冷めてしまいました。深く突っ込めないまでも全て真実でまとめて欲しかったですね





