自由と繁栄の弧
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #189621 / 本
- 発売日: 2007-06
- 版型: 単行本
- 389 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
日本はどこへいくのか。国家論にして文化論。そして心に沁みいる人生論。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
麻生 太郎
昭和15(1940)年9月20日生まれ。学習院大学政経学部卒業後、米スタンフォード大学大学院(2年間)、英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(1年間)を経て麻生産業入社。副社長を経て社長(1973年)。大学生時代に始めたクレー射撃では、74年国際射撃大会(メキシコ)個人優勝、76年カナダ・モントリオール五輪日本代表。78年に日本青年会議所(JC)会頭。79年衆議院に初当選。88年12月文部政務次官。のち衆議院外務委員長や自民党外交部会長など務める。96年11月第二次橋本龍太郎内閣で経済企画庁長官となり五十六歳で初入閣。2001年、第二次森喜朗改造内閣の閣僚補佐で経済財政政策担当大臣。自民党役員人事で党政務調査会長。03年、第一次小泉第二次改造内閣で総務大臣。05年、第三次小泉改造内閣で外務大臣に転じ、06年、安倍晋三内閣で留任。バスケットボール女子日本リーグ機構、日本クレー射撃協会各会長、日本釣振興会名誉会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
素晴しきかな、「日本文明」の生んだ外交戦略
この書は「日本文明」的外交が生み出す、巨大な可能性を報告した稀有なる書である。
単なる戦略本、自画自賛本ではない。従来的「地政学、地経学」の質のものでもない。それとは異質の日本的伝統精神が示す可能性を表した書なのである。
戦後軍事を語ることを禁じられ、じっと世界の大国の下で下積みの日々を過ごしてきた
日本外交。
しかし、その下積みは無駄ではなかった。それを、イラクで自衛隊が見事に証明した。
日本人らしく、相手と同じ目線で話を聞いて、そしてともに汗を流し働きながら、信頼を
築き上げていく。そんな活動を行なえる精神を持った団体は、唯一日本だけだった。
居丈高に、政治と軍事で相手を支配し制御するという、通常の政治的あり方とは異質の
外交術は、まさしく「江戸しぐさ」を生んだ日本文明だからこそ生み出せたものだろう。
今、その相手の心に訴えるやり方で、世界を貧困と絶望から解放し、繁栄と精神の自由を大切にする文化を広げようとする戦略は、まさしく21世紀の「ユーラシア・リムランド共栄圏」構想である。「互いに共存共栄しよう」という日本文明の精神が、そこにははっきりと打ち出されている。
あえて言えば、外相の言うとおり「力を信奉するものには力で対処」しなければならないが、今の日本がそこが弱く不安である。しっかりその力をつけながらの「自由と繁栄―」であれば、国民みんなが納得するだろう。ぜひその動きをつくることを期待したい。
柔軟な対中国政策(文庫本のコピーです)
この麻生氏の講演集は、経済、軍事、政治、外交の面で影響がますます巨大化する中国に
対応するための外交政策の指針がメインテーマとなっているように思う。
日本の21世紀の対中国政策は、経済・貿易は積極的に関係を深めながらも安全保障の面では
(1)米国との同盟関係を堅持し、台湾問題も含め中国を牽制する。
=>中国との軍事衝突の危険性をはらむ。
(2)米国との同盟関係は維持しながらも、中国とも一層友好関係を深める。
=>いずれは中国の桁違いの大きさに飲み込まれてしまう可能性がある。
という悩ましいニ者択一的議論しかされていなかったように思う。
しかし、この本では「自由」という価値観を全面に出し、東南アジア、インド、中東、旧ソ連
の中央アジア諸国、東欧、北欧という国々を弧状のフロンティアと見立て、友好関係を維持
すべき国を見出す指針としているようだ。
背後にはEU(NATO)とアメリカがあり、よく見ると、ロシア、中国という旧共産圏を
取り囲み、北半球を一周する楕円型になっていることに気が付く。
第2次大戦以来、日本はODA、PKO等の国際支援の場で、けして他国に自分の価値観を
押しつけることはなかったが、台頭する中国に対し、封じ込めるというよりも、自由という
価値観により、自由主義陣営に引き付けるという方策に見える。
これは今までになかった視点であり、日本にとっては、最善の外交方針なのかも知れない。
これなら親中派も反中派も納得できるのではないだろうか。柔軟で懐の深い世界観だと思う。
外交の本質が見えてきた。
外務大臣として様々な場所で演説した内容をまとめたものなのでちょっと違和感があり,最初はよく理解できなかったが,読み進んでいくうちにだんだんとその真意が理解できるようになった。今の外務省がどのような戦略で外交に取り組んでいるのか,その一端が見えてくるようである。
忙しい日常に追われていると,新聞の国際面すら読む暇もないことから,この本に書かれていることが半分も理解できずに焦った。
麻生さんは,役所よりに過度に傾くことなく,複雑な事象を分かりやすく説明することのできる良い政治家なので,こういう人が外相をされているということは,日本にとってプラスに働くことであろう。
近年,外務省については,とかくマイナス要因ばかりがマスコミに紹介されるが,日本の外交にも誇るべきものがあるということ胸を張ってを宣伝してくべきではないだろうか。





