学生諸君! さっそうたる明日へのメッセージ
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #318225 / 本
- 発売日: 2006-12-14
- 版型: 単行本
- 279 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
32人の真の大人が発信する学ぶとは、自立とは、生きるとは何か。
内容(「MARC」データベースより)
夏目漱石「愚見数則」、宮沢賢治「生徒諸君に寄せる」、井上陽水「断絶」…。明治から平成までの文学者、思索家たちが若い世代に語った人生の指針を集成。「人生如何に生くべきか」を学ぶ言葉の百年集。
カスタマーレビュー
濃縮された人生訓が凝縮
皆さん!とこちらに親しく呼びかけるメッセージ。今学生であろうが、昔学生であろうが、学ばんとする心根があれば、学生であると言えようか。
宮沢賢治の巻頭詩「生徒諸君に寄せる」の最初と最後をこう繰り返す。
「諸君はこの颯爽たる/諸君の未来圏から吹いて来る/透明な清潔な風を感じないのか」と青年が新たな時代を作る期待と自覚を促している。
倉橋由美子は「学生よ、驕るなかれ」の結びに「世界を超えるヴィジョンをもち、そこから怒りの対象を照らしかえしてみなければなりません。多少の誤解を恐れずに言うなら、〈跳ぶまえに見よ〉であります」というように理念のない社会的反抗に疑義を呈している。
渋沢龍彦は「努力には目標が必要である」で、物事の本質を深く考える知性が今日ほど必要な時はないと言っている。テレビや漫画によって養われた感性には、持続的な思考は難しいのではないか。
「植物人間のユートピア風景を頭に思い描きながらも、私たちは感性とともに、大いに思考力を錬磨しよう」と言うのも、物事の呪縛から自由になることを言わんとするのだろう。
さて、本書あとがき「解説」の中に次のような印象深い一節がある。
学生に本を勧めることには、いつもためらいを覚える。だが、この本は一食を、いや二食ぐらい抜いても、座右に置いてほしい。若き日に魂の皮膚を洗われるような思いで読んだ書物は、その人の生涯にわたって潮騒の清冽な響きにも似て鳴り響くものとなろう。
編集者がこのように自負するだけあって、本書には錚々たる作家・文学者の若者向きメッセージが濃縮された一書になっている。誰しもこの中に心の琴線に触れる名文句を見出すに違いない。
新学期なので読んでみました
漱石、光太郎、賢治から寺山修司、井上陽水にいたる32人の「真の大人」たち
から学ぶ者、すなわち学生に与える言葉をおさめた、記念碑的な書である。
改めて読んでみて、それぞれの時代の精神と問題が浮き上がってくる。
時代時代の学生が、何を考えていたのか、また大人たちは、彼らをどの様に見て
いたのか。
時代の特徴と、いまに伝わる、普遍的な期待が、ここに書かれている。
堀田善衛の「語学のすすめ」では、フランスの書店マスペロのことに触れながら
フランス語を使う国が、カメルーンからトーゴまで、19にのぼることをあげ、
フランス語を学ぶものは、フランスの歴史と文学を学ぶだけでなく、これらの諸国
で書かれた歴史や文学作品を読んではどうか、と書いている。
堀口大学の「若い君に」もある。
あとがき解説にある、荷風訳のベルレーヌの詩と「諸君,時は既に冬、わが林中
を吹き過ぐる凩(こがらし)も、氷れる枝枝に見えざる刃を磨いで居る。冬は厳粛
なる思索の時、心の刀を研ぎ磨くべき時である」との啄木の呼びかけが印象
深い。
ハウツーが充実しているわけではないが
この本の短所
『新・学生時代に何を学ぶべきか』(講談社)や、『大学時代に何を学ぶか』(加藤諦三 光文社文庫)、『花の大学生活―四年間を満開にする331の知恵 』(ゴマブックス)のように、ハウツーが充実しているわけではないところ。
この本の長所
文学史で学ぶような人から、ポップスのミュージシャンまでの人生論が集積されているところ。書かれていることも、特に変なところはなく、手に取ったすべての方にとって満足できる出来である。
結論―長所星5つ、短所は特に減らすほどではないので(ハウツーが悪いわけではないが、それを超えている内容なので)、星5つ。





