商品の詳細
角栄失脚 歪められた真実 (ペーパーバックス)

角栄失脚 歪められた真実 (ペーパーバックス)
By 徳本 栄一郎

価格:

この商品は、このストアからは購入できません。
クリックしてAmazonでの購入オプションを見る


11 新品/中古商品価格 ¥ 50

おすすめ度:

商品の詳細

  • Amazon.co.jp ランキング: #217652 / 本
  • 発売日: 2004-12-15
  • 版型: 単行本
  • 284 ページ

エディターレビュー

出版社 / 著者からの内容紹介
ロッキード事件はアメリカの陰謀だったのか?
今、30年間の封印を解く。

■初公開の米外交機密文書、関係者インタビューを通して、「角栄失脚後30年のトラウ
マ」を解き明かす!
 なぜ日本の政治家 politicians は口をそろえて「アメリカに逆らったら、田中角栄みたいに潰される」と言うのだろうか? なぜ「CIAにスキャンダルを握られたらおしまい」と言うのだろうか?
 1974年、金脈追及で退陣した角栄は、その2年後、米上院 Senate の小委員会で発覚したロッキード事件 Lockheed Scandal で葬り去られた。この戦後日本最大のスキャンダル以降、「角栄はアメリカの逆鱗に触れた」という“アメリカ陰謀説”が流布 widespread
することとなった。最初にこの説を唱えた田原総一朗から、石原慎太郎や中曽根康弘などの政治家に至るまで、今でもこの説を信じきっている。これが、現在の日本の対米追従の原因となっているのだ。
 しかし、これは真実 the truth なのだろうか? 膨大な米外交機密文書と徹底した現地取材を基に、今、その真実に迫る。

内容(「BOOK」データベースより)
なぜ日本の政治家politiciansは口をそろえて「アメリカに逆らったら、田中角栄みたいに潰される」と言うのだろうか?なぜ「CIAにスキャンダルを握られたらおしまい」と言うのだろうか?1974年、金脈追及で退陣した角栄は、その2年後、米上院Senateの小委員会で発覚したロッキード事件Lockheed Scandalで葬り去られた。この戦後日本最大のスキャンダル以降、「角栄はアメリカの逆鱗に触れた」という“アメリカ陰謀説”が流布widespreadすることとなった。最初にこの説を唱えた田原総一朗から、石原慎太郎や中曽根康弘などの政治家に至るまで、今でもこの説を信じきっている。これが、現在の日本の対米追従の原因となっているのだ。しかし、これは真実the truthなのだろうか?膨大な米外交機密文書と徹底した現地取材を基に、今、その真実に迫る。

内容(「MARC」データベースより)
ロッキード事件はアメリカの陰謀だったのか? 30年間の封印を解き、初めてアメリカの外交機密文書を公開。また、当時の関係者の新証言もあわせて、日本の戦後史を変えた大事件に迫る。


カスタマーレビュー

肝心なところの出典がない2
 田中失脚をめぐる「陰謀説」を翻すという興味深いテーマ。一部はすでに知られた資料だが、著者はさらに少々、新聞記事や文書を入手したようだ。
 興味をひかれて読みすすむと、明らかに著者のオリジナルではない「ジャパンロビー」の話で締められているので、呆れてしまった。しかも、その部分について出典すら示していない。
「ジャパンロビー」の歴史は、メイン大学教授ハワード・ションバーガーが発掘し、米誌に発表した論文が元であることは有名であり、動かしがたい事実。立花隆氏がジョン・ロバーツとの対談で語っているとおりだ(立花著『巨悪VS言論』)。秦郁彦氏もションバーガーの研究として紹介した(『昭和天皇五つの決断』)。共同研究者であったジョン・ロバーツの論文は『軍隊なき占領』に収録されている。
 だが、ションバーガーの名はもとより、これらの著書のうちどれ一つとして参考文献にさえ挙がっていない。問題なのは、それが、本書の結論部分であることだ。
 著者が一次資料を確認したことは評価できるにせよ、その存在をつきとめた先人の二次資料に言及せずに、発掘したかのような形で示している。「角栄失脚の真実」をつきとめたというには程遠く、要するに「断片的な、関連記述をみつけた」といっているだけである。このやり方は、この著者の他の本にも共通しているように思われる。

陰謀はなかった!3
「俺(田中角栄)がこんなになったのは、アメリカが…」 と

普段政治の話をしない田中角栄が、愛人だった辻和子に漏らしたという。10月21日日本外国人特派員協会で行われた辻和子の記者会見での一節。

徳本栄一郎の『角栄失脚』が、この会見の様子から始まったので、てっきりロッキード事件におけるアメリカの陰謀の内幕ものかと思って読んでいたら、結論が全く逆だったのでびっくりした。

公開が進んでいる米政府の公文書や当時の関係者へのインタビューをもとに、アメリカに田中角栄の追い落としの意図がなかったと結論づける。ウォーターゲイト事件後アメリカ社会を支配した清教徒的な風潮に引っかかってしまったのがロッキード社の海外の不正支払で、そのとばっちりを受けた田中政権とその後の日本の政局という構図になっている。

現在に至る日本のアメリカ追従外交の背景に、田中角栄がロッキード事件によって葬られてしまったというトラウマが政治家の深層心理に根深くあると論ずる筆者が訴えるのは、むしろ田中に好意的だったキッシンジャーをはじめとする米国政府が、保守政権に変わりないという日本政局の分析をもとに、あっさり田中政権を見捨ててしまったという事実だという。

読んだ感想として、淡々と事実を追う著者の姿勢から内容の信憑性を感じるが、その分読み物としてのおもしろさは少し薄れてしまった感じがする。本の中で陰謀説の発端で少々強引な論証だという田原総一朗の「アメリカの虎の尾を踏んだ田中角栄」とは対照的に。

40代の「ロッキード事件」入門書としても4
ロッキード事件が起きたのは著者は中学生のとき。その後の「米国陰謀説」なども著者は丹念に読み、また、米国で明らかになっている公文書から当時の日本政府に関する記述や、ロッキードの事件の発端となったチャーチ委員会の主要メンバーにインタビューをし、ロッキード事件を米国の謀略と考えるのには無理がある。と結論づけている。また、謀略説の口火を切った日本の政治評論家T氏へ疑問点を質問している。
 ともかく、自らの取材によって、丹念に調べ上げ裏づけをとって論証しているところには、好感が持てました。
「ロッキード事件」をおぼろげに覚えているような40代の方にもいい入門書になっていると思います。