ひょうたん (光文社時代小説文庫)
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商品の詳細
- Amazon.co.jp ランキング: #104453 / 本
- 発売日: 2009-03-12
- 版型: 文庫
- 296 ページ
エディターレビュー
内容(「BOOK」データベースより)
本書五間堀にある古道具屋・鳳来堂。借金をこさえ店を潰しそうになった音松と、将来を誓った手代に捨てられたお鈴の二人が、縁あって所帯をもち、立て直した古道具屋だった。ある日、橋から身を投げようとした男を音松が拾ってきた。親方に盾突いて、男は店を飛び出してきたようなのだが…(表題作)。江戸に息づく人情を巧みな筆致で描く、時代連作集。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
宇江佐 真理
北海道函館市生まれ。1995年、「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年に、『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、’01年には『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。人情味あふれる時代小説の書き手として人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
やっぱり人が好き
火曜日に買って帰りの電車から読み始め 木曜日の帰りで読み終えました。
通勤時しか本を読まないのですが 宇江佐真理さんの作品はスイスイと進んで行きます。
短編が6編。古道具屋の夫婦が軸になっています。
近所、親子、兄弟との係わり合いが現代では考えられないようだと思いつつ
日本人の根底にはこんな豊かな心情が隠れているんだろうなぁと 仕事や人付き合いで
付かれた心がホッとさせられるそんな思いで読みました。
各編にでてくる美味しそうなお菜。今度作ってみようかなんて思ったりもしました。
最終編で思わず目に薄涙がにじむ出来事が。
やっぱり人が好きでいられそうです。
しみじみと「ほっこり」
冒頭の一話に出てくる柚子味噌大根は「ほくほく」としていて、実に美味しそうだ。
それぞれのお話に出てくるお総菜は、どれもあったかくて懐かしい。
お話も、そうだ。
手作りの和食が「ほっこり」と暖かいように、江戸の人情が心に沁みる。
いい話です。どうぞお手に取ってご覧ください。
池波正太郎へのオマージュを感じる
お鈴と音松夫婦の営む古道具屋を舞台に、
市井の人々の人生が交錯する連作時代小説。
面白かったです。
何よりも、
宇江佐作品としては、
乾いた価値観が背景に見られ、
ときに残酷な結末もある。
人間の嫌な部分も描き切っていて、
今までの作品にない新しさを感じた。
また料理の描写が充実。
毎回江戸前の素材が登場する。
個人的にははまぐり汁が美味そうだった。
こうして見ると、
本作、何だか池波正太郎へのオマージュなのかと想像させるのだ。
当然、ほのぼのした作風のコアは不変なのだが、
そこに今までにない、池波タッチとでも言うべき味付けがされている。




