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ペトロフ事件 鬼貫警部事件簿―鮎川哲也コレクション (光文社文庫)

ペトロフ事件 鬼貫警部事件簿―鮎川哲也コレクション (光文社文庫)
By 鮎川 哲也

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  • 発売日: 2001-07
  • 版型: 文庫
  • 272 ページ

エディターレビュー

内容(「BOOK」データベースより)
巨額の財産を狙った殺人か?旧満州、大連近郊でロシヤ人富豪イワン・ペトロフが射ち殺される事件が起きた!容疑者は三人の甥、アントン、ニコライ、アレクサンドルとその恋人たち。だが、彼らには一人残らず堅牢なアリバイがあった!鬼貫警部は得意のロシヤ語をあやつり、粘りづよく捜査する。…はたして満鉄の時刻表は何を語るのか?本格推理の巨匠初の長編にして、時刻表トリックの傑作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
鮎川 哲也
東京に生まれる。本名中川透。一九五〇年、「宝石」の懸賞に入選した『ペトロフ事件』や『黒いトランク』などで本格推理界の第一人者と目される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


カスタマーレビュー

鬼貫のデビュー作3
明らかにクロフツの影響を受けたと思える時刻表トリックもので、鬼貫警部のデビュー作でもある。舞台は満州。鬼貫が満州語を話せるという設定はご愛嬌か。日本人による満州支配を意識した訳ではあるまい。

アリバイ・トリックは取り立てて言う程の事もなく、自然に解けてしまう類のもの。しかし、後の鮎川氏の数々のアリバイ・トリックものの秀作の原点として見た時に価値がある。満州の地の雰囲気が味わえると共に、鮎川氏の出発点となった記念碑的作品。

鬼貫警部初お目見え3
列車時刻表を使った「アリバイくずし」もので、鬼貫警部初お目見えの長編。

戦前の満州国が舞台で、帝国主義の日本が傀儡政権をおいて作った国、どこまでも広がる荒涼とした大地、とあまり良いイメージがなかった満州ですが、本書では、日本人や中国人、ロシア人ほか種々雑多な人種が暮らす、国際色豊かな国として描かれているのが新鮮でした。作者も満州に住んでいたことがあるそうなので、実際にこんな感じだったのかな?

トリックはとりたてていうほどのものではありませんが、満州国での鬼貫警部を見られる数少ない作品の一つですので、一読の価値はありますよ。