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虚の王 (カッパ・ノベルス)

虚の王 (カッパ・ノベルス)
By 馳 星周

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  • Amazon.co.jp ランキング: #878667 / 本
  • 発売日: 2000-03
  • 版型: 新書
  • 420 ページ

エディターレビュー

出版社/著者からの内容紹介
金曜の夜、渋谷。伝説のチーム“金狼”の元メンバーで今は覚醒剤(シャブ)の売人の新田隆弘は、兄貴分の命令で高校生(ガキ)が作った売春(ウリ)の組織を探っていた。組織を仕切るのは渡辺栄司、学業優秀な優男。だが、誰もが彼を恐れていた。隆弘の拳よりも。苛立つ隆弘の前に栄司が現われたとき、破滅への疾走が始まった…。

十代の心の空虚さ ― 闇に潜む戦慄を鋭利に描く傑作長編!

内容(「BOOK」データベースより)
喧嘩、踊り、酒。“金狼”を組み、渋谷で暴れていたころのすべて。そして、やくざを刺し、少年院へ。今はチンピラの舎弟、覚醒剤の売人。毎日が澱んでいる―新田隆弘は兄貴分の紫原の命令で、高校生が作った売春の組織を探っていた。組織を仕切っているのは渡辺栄司、学業優秀の優男。だが、仲間、女、誰もが彼を怖れ、平伏している。隆弘の拳よりも、何よりも。何故それほどに怖れるのか?「隆弘も栄司を知ったらわかるよ」苛立つ隆弘の前に栄司が現れたとき、破滅への疾走が始まった…。人気絶頂の著者が、十代の心の暗い空虚さ―その闇に潜む戦慄を鋭利に抉り出す問題の傑作長編。

内容(「MARC」データベースより)
隆弘は、兄貴分の紫原の命令で高校生が作った売春組織を探っていた。組織を仕切るのは栄司。学業優秀の優男だが、なぜか誰もが彼を恐れていた。そして、隆弘の前に栄司が現れた時、破滅への疾走が始まった。〈ソフトカバー〉


カスタマーレビュー

いつものように読後感は。。。3
あの不夜城の馳馳星周です。
今回は、渋谷が舞台です。
兄貴分の命令で、高校生が作った売春組織を探り、自分たちのものにしようとしているやくざの下っ端、但し少し昔には、渋谷を暴力で牛耳るところまでいったグループの一員だった、隆弘。
重要な役割を果たすのは、この高校生買収組織のリーダの栄司。一見虫も殺さぬ優男にみえる彼の心に潜む、暴力と虚無がこの作者らしい恐ろしさを出す。
例のごとく、馳の話には、いい人間は一人も出てきません。感情移入できる人間は全くいない。
何と言うか、いやな、ほんとうに心の中からいやな人間ばかりで、かすかに人間らしさを持っているものは、確実に心が弱く、どこかでバランスを崩しつつ、ヒト殺しになって行く。でもって、絶対に生き残らない。
そう、馳の話の特徴は、ほとんど全部の登場人物が、死ぬか、殺されるか、廃人になってしまいます。全滅。全滅の意味では、高橋和巳の一連の作品もそうなんだけど、何と言うか、(純文学の高橋と一緒にするとどちらのフアンにも、なにをゆうてんのや、と怒られそうだけど)、高橋の作品の全滅ぶりには絶望感が、馳の作品の全滅ぶりにはやり切れなさが、あると思う。
いずれにしても、読後感は良くないな。実際。
ただ、大沢在昌の作品のように、「いいヒト」が非情に殺される、って事はありません。何せ、いいい人は一人も出てこないんですからね、馳の作品には。

ただし、一連の馳の作品では、この作品は、わたしの評価では星三つです。
それはなぜか。ま、生き残りの出るところですかね。あと、渋谷の街が好きではない、からか。
ま、そんなところです。

果てしないノワ-ル3
果てしないノワ-ル、限りないノワ-ル。一言で表現するならばそんな作品であった。どこまでいっても空虚な主人公「新田隆弘」その姿はあまりにも醜く悲しいものだった。「新田隆弘」そしてもう一人の主人公「渡辺栄司」この二人のお互いの影を踏むような三日間がこの「虚の王」という小説の舞台になる。暴力でしか存在を誇示できない主人公の心中を推し量ることはできないがそのむなしい生き様に同情はできた。この小説暗黒の世界にどっぷり埋もれ気が滅入るのだが基本的には読みやすく半日で読み終えてしまった。深層心理でどこかこういう世界に魅入られているせいもあるのだろうが馳星周の作品はいとも簡単になじみのない暗黒の世界へ引きずり込んでくれる。文章は確実に登場人物たちの心模様をとらえその登場人物たちは他の作家が作り出すそれとはまるで異色のものである。よって近寄りがたく現実的ではなかったりするのだがどこか魅力的なものを感じてしまったりもする。ただ、暴力的であまりにも救いようのないこの世界、見る人によっては嫌悪感を覚えてしまうと思うのでお勧めはしない。俺も三ツ星をつけさせてもらった。

エイジ君が軽やかで良かったです。4
話自体は特筆すべき点はないですが、「虚の王」エイジ君に
多々シンパシーを感じる事が出来ました。
彼が主役の話を読んでみたいですが一般受けしなかった
みたいなのでなさそうですね。残念